オンラインで授業を開催
近畿日本ツーリスト（ＫＮＴ）首都圏と実践女子大学は、「ワーケーション」を題材とした授業を実施している。授業には、今週入学した大学1年生13人が参加。産学連携で新型コロナウイルスへの感染症対策など観光業界が抱える課題に対応できるツアーを企画、模擬提案、議論し、新しい旅の形の実現を目指す。
産学連携の授業は、同大学の前期カリキュラム「実践プロジェクトａ」で開催。7月24日に行われたリモート授業では、千葉県内の南房総国定公園、水郷筑波国定公園エリアを対象とした社会課題解決や地域活性化につながるワーケーションツアーを学生が発表した。
授業では、モデルコースを4、5人が1チームとなり全3コースを発表。モデルコースは、各チームが「銚子電鉄とのコラボレーション」「人口減少、路線バス減少、農業の人手不足の解消」「東京一極集中を避ける旅」をテーマに、「産学ツアー」「マイカープラン」「宿坊体験」「農家民泊」「特産品作り体験」などを盛り込んだ旅を紹介した。また、ワーケーションに関しては、首都圏にある企業をターゲットに、感染症対策のほか、「サテライトオフィスの設置」「コワーキングスペースの活用」「託児所の活用」「Ｗｉ―Ｆｉ完備施設の利用」「地域と連携した地方創生研修」などを取り入れた企画を提案した。
授業を担当する深澤晶久教授は「入学したばかりの学生が自ら取材、調査、分析をしながら企画提案をまとめた。観光業界の課題解決を通じて働くことの意義を知ったはずだ。授業、研究を通じて社会貢献できる人材に育ってほしい」と話す。今後については、「昨年は、ＫＮＴ首都圏とユニバーサルツーリズムを題材にした授業を行った。産学連携をきっかけに観光業界を盛り上げていければ」と述べた。
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