残暑真っただ中の銀座。平日の午前中だというのに、どこか雑然とした街並みが目に入る。九州の田舎から上京して40年以上になるが、当時、銀座4丁目交差点を中心とするこの街は、ハイセンスで華やかな、まさに憧れの場所だった。
今では訪日外国人は当たり前となり、東京を訪れる人の数は当時とは比べものにならないほど増えた。多くの外国人が日本を訪れ、日本の文化やサービスに触れてくれることは喜ばしい。一方で、かつて「とっておきの場所」だった銀座が、観光地としてのにぎわいの中で変化していくことに、寂しさを覚えるのは私だけではないだろう。
そんなことを考えながら歩いていると、老舗百貨店の開店を待つ人々が目に入ってきた。暑さもあり、しばらくその様子を眺めていた。開店と同時に館内へ入っていくお客さまも気になったが、それ以上に気になったのは、迎えるスタッフの姿だ。
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