本社を訪問した沈総経理(中央)ら一行
石川県・和倉温泉の加賀屋の「おもてなし」を台湾・北投温泉で受け継ぐ日勝生加賀屋(台北市)の一行が9月28日、東京の観光経済新聞社本社を訪問。加賀屋の堂前吉宏常務と日勝生加賀屋の沈維真総経理が、同館の特徴や台湾における宿泊事情などについて説明した。
日勝生加賀屋は、台北駅からMRT(地下鉄)で約30分、北投温泉の宿泊施設が立ち並ぶエリアに2010年に開業した。日本の伝統的な数寄屋造りの建物が特徴で、全室温泉掛け流しの風呂、会席料理の提供に加え、熱心な教育を受けた台湾人の従業員が加賀屋のおてもなしを体現。お抹茶体験など独自の取り組みも展開し、記念日やハネムーンで利用する台湾人客も多い人気の宿だ。
宿泊客の構成は、台湾人が約6割、香港など海外客が約3割、日本人が約1割。堂前常務は「台湾に旅行に来た日本人に、日本旅館に泊まってもらうには工夫が必要」と課題を指摘。宿泊客を呼び込む一方、旅行会社と連携し、入浴と食事などを組み合わせた日帰りプランを造成、日本人の取り込みを図る。
沈総経理は、「日本人の中には、台湾に温泉があることは知っていても、加賀屋の存在を知らない人もいる」と述べ、台湾で唯一の旅館として、“今行ける、加賀屋”として、認知向上への思いを語った。
日勝生加賀屋は、9月24~27日に東京都内で開かれたツーリズムEXPOジャパン2026で台湾観光協会の台湾パビリオンに出展。「和倉温泉の加賀屋はいつ営業再開するのか」といった声が多く寄せられるなど、来場者の関心の高さを感じたという。
堂前常務は「営業再開まであと2年以上あるが、地元関係者からの期待も高い。皆さまの関心が途切れないよう、積極的に情報発信していくので、ぜひ台湾にお越しください」と呼び掛けた。

本社を訪問した沈総経理(中央)ら一行

日勝生加賀屋の館内




