2028年度末に営業再開予定の加賀屋の外観(イメージ)
石川県和倉温泉の加賀屋(渡辺崇嗣社長)は8月25日、能登半島地震の影響で休業していた旅館「加賀屋」の新館建設にあたり、地鎮祭を行った。渡辺社長をはじめ関係者約40人が出席し、「さらに良い旅館に」と新たなスタートに思いを込めた。2028年度末の営業再開を目指す。
新館は、加賀屋とグループ旅館「加賀屋別邸 松乃碧」を集約し、松乃碧の跡地と隣接地に建設する。7階建てで、客室は33室。全室に温泉の半露天風呂を完備し、七尾湾や能登島を望むオーシャンビューが楽しめる。設計は、建築家・隈研吾氏が主宰を務める隈研吾建築都市設計事務所が手掛ける。
今回の新館建設は「~進化から新加へ~加賀屋 真・RYOKAN計画」と名付けた加賀屋の再起を懸けたプロジェクト。当初は2027年度末の営業再開を目指していたが、建築資材の高騰などの影響により、1年延期に。グループ旅館の営業再開については、「虹と海」は加賀屋の再開を優先するため未定、「あえの風」も再開時期を見極めている。
地鎮行事では隈氏が鎌入れ、渡辺社長が鍬(くわ)入れ、施工会社のトーケンの伊野博俊社長が鋤(すき)入れをして祈願。渡辺社長は「加賀屋グループにとって未来への新たな挑戦。『今までの加賀屋も良かったが、これからの新しい加賀屋もさらに良いね』とお客さまに言っていただけるよう、建物や美術品の魅力はもちろんのこと、最高のおもてなしと料理でお迎えできるよう、しっかりと準備を進めていく」と決意を述べた。
現在、和倉温泉にある旅館19軒のうち、11軒が営業再開している(仮営業含む)。加賀屋の新館建設は、地元事業者からも大きな期待が寄せられている。

2028年度末に営業再開予定の加賀屋の外観(イメージ)

地鎮行事で鍬入れを行う渡辺社長




