秋の週末旅行が最人気シーズンに——Z世代の60%が短期旅行を計画、日本では地方への予約65%増


 Airbnb Japanは9月2日、2026年秋のトラベルトレンドを発表した。世界的に週末の小旅行が長期休暇を超えるトレンドになりつつある中、旅行者の60%が秋の短期旅行を計画していることが明らかになった。特にZ世代の間では、その土地に伝わる物語や言い伝えが残るあまり知られていない目的地への「ロアトリッピング」と呼ばれる旅が広がっており、日本のZ世代による地方地域への予約数は前年比65%増という大幅な伸びを記録した。

秋が「週末旅行」のシーズンに

 Airbnbの社内データによると、2025年には他のどの季節よりも秋に週末旅行が多く行われた。これまでの秋の予約においても、多くが週末の小旅行であることが確認されている。

 今年は昨年に比べて、秋をテーマにしたAirbnbのお気にいりリスト(ウィッシュリスト)の作成や登録も増加している。特に「秋の小旅行」「紅葉」「紅葉狩り」「リンゴ狩り」「秋のロードトリップ」の5つのキーワードを含むタイトルのリストが目立って増えている。

 旅行者が長めの休暇を計画するよりも、季節を存分に楽しめる短めの旅行を選ぶ傾向にある。紅葉が最も美しい時期を狙って田舎道をドライブしたり、果樹園で午後のひとときを過ごしたりといった楽しみ方だ。

 アンケート回答者の60%が今秋の週末の小旅行を計画していると回答しており、これはどの季節よりも高い割合となる。

Z世代が向かう「あまり知られていない町」

 アメリカのZ世代の間で今秋特に注目されているのが、「ロアトリッピング(lore-tripping)」だ。主要都市や有名な人気スポットよりも、その土地ならではの深い歴史背景を持つ町へ足を伸ばす旅のスタイルを指す。

 Airbnbがアメリカ国内のZ世代183人を対象に2026年7月に実施した調査(調査会社Focaldata)によると、Z世代の90%がこの秋は小さな町やあまり知られていない旅行先に魅力を感じていると回答した。手頃な価格、その土地ならではの地域文化、ここでしか味わえない魅力が最大の動機であると、回答者の半数が答えている。

 Z世代が今秋予約した人気上昇中の旅行先のほぼ半分は、小さな町であることもデータで示されている。

 また、スポーツやライブイベントを目的とした旅行も増加しており、スタジアムや音楽会場そのものが旅行先として注目を集めているという。

日本のZ世代、地方への検索32%・予約65%増

 アメリカのZ世代がロアトリッピングで小さな町を目指しているのと同じように、日本のZ世代も地方地域へ旅行する動きを強めている。

 Airbnbの社内データによると、2026年9月1日から11月30日のチェックインについて日本のZ世代旅行者が行った国内検索数は前年同期比32%増、予約数は65%増となった。伸びているのは都市部への旅行ではなく、地方地域への旅行だ。

 2026年7月31日から8月3日にかけてFocaldataが日本国内のZ世代成人77人を対象に実施したオンライン調査では、あまり知られていない町を訪れることが魅力的だと感じているZ世代は約86%にのぼった。

 地方の小さな町を目指す理由として最も多く挙げられたのは「人が少なくのんびりできること」、続いて「ご当地グルメを楽しめること」だった。

秋の旅行期間は「2〜3日」が主流

 日本のZ世代は秋の旅行で、長い休暇より短い週末旅行を選ぶ傾向がある。理想の旅行期間について、回答者の半数以上が「週末旅行(2〜3日)」を選んだ。

 また、他の季節よりも秋の方が週末旅行に行きやすいと半数以上のZ世代が回答しており、秋は一年の中でも特に旅行への関心が高まる時期であることが確認された。

 日本においても、長い休みを取るよりも、週末を使って気軽に地方へ出かける旅行が、Z世代の間で秋の定番になりつつある。

検索数が伸びる6つの地方都市

 Airbnbの検索データからは、日本のZ世代が地方の小さな町への旅行を増やしていることが具体的に読み取れる。自然や温泉、ご当地グルメを楽しめる町で、Z世代の旅行者による検索数が大きく伸びている。

 Airbnbが注目する6つの地方都市は以下の通りだ。

  • 屋久島(鹿児島県): 縄文杉と苔むす森が広がる、日本屈指の自然遺産の島。都会の喧騒を忘れさせる静けさが、Z世代の心をつかんでいる。
  • 長瀞(埼玉県): 荒川が刻んだ渓谷でのライン下りが名物。都心から日帰りも週末旅もできる、手頃なアウトドアスポット。
  • 那須塩原(栃木県): 名湯が集まる温泉地。紅葉に染まる那須連山を望みながら静かに過ごせる。
  • 白浜(和歌山県): 白い砂浜と温泉が同時に楽しめる、関西を代表するリゾートタウン。
  • 高山(岐阜県): 江戸時代の町並みが今も残る、飛騨地方の小さな城下町。
  • 別府(大分県): 湯けむりが立ち上る、日本一の温泉湧出量を誇る町。

 
 

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