札幌丘珠空港は、札幌駅から直線距離で約5キロの距離です。鉄道駅と接続しておらず、アクセスはバスのみ。市内バスのほか、飛行機の離発着にあわせて、札幌駅行きの空港バスが運行しています。
8月上旬の平日に、丘珠空港に到着して空港バスに乗りました。手荷物の受け渡しが終わり、到着客の希望者全員がバスに乗ったのを見計らって、札幌駅行きの空港バスが出発します。丘珠空港は小規模なので、受託手荷物の受け渡しが早く、飛行機到着からバス出発まで、15分程度だったでしょうか。この時間の短さは、小規模空港ならではのメリットです。
空港バスは途中、地下鉄栄町駅に立ち寄ってから、札幌駅に向かいます。驚いたのは、丘珠空港から乗車した客のほぼ全員が、栄町駅で降りてしまったこと。札幌駅まで乗ったのは、私たち以外は1人だけでした。空港バスはリクライニングシートで、空調も快適です。そのバスを乗り捨てて、地下鉄で市内に向かう人が、これだけ多いとは思っていませんでした。
バスに乗り続けて、札幌駅に到着したのは、空港を出発してから約40分後でした。直線距離では5キロほどですが、市内なので渋滞もあり、それなりに時間がかかるのです。
札幌駅まで40分となると、新千歳空港からJRを使った場合の所要時間と大差ありません。つまり、空港バスが遅いことで、丘珠空港の立地のメリットが減衰されてしまっているように思えました。
栄町駅で大半の客が降車してしまったことも合点がいきます。地下鉄なら栄町駅から札幌駅まで11分。札幌駅以外が最終目的地の人も多いでしょうし、どうせ乗り換えるなら、人が多い札幌駅で乗り換えるより、栄町駅で乗り換えてしまった方が便利で速い、という判断なのでしょう。
丘珠空港では滑走路の延伸とターミナルの拡張が予定されています。拡張後、利用者が増えるのであれば、空港の利便性向上のため、札幌駅へのアクセスを改善できないかと考えてしまいます。
ベストは地下鉄延伸ですが、巨費がかかりますし、ルート的にも不合理で、簡単な話ではなさそう。札幌駅中心部へ高規格のアクセス道路を建設中なので、空港近くに高速道路出入り口を設けて、自動車アクセスを改善する方法なども検討してほしいところです。
(旅行総合研究所タビリス代表)




