お披露目会での記念撮影。東急バスの古川卓社長(写真左)、車両デザインを手掛けた水戸岡鋭治氏(同中央)、神姫バスの長尾真社長(同右)
兵庫県や大阪府、岡山県などで路線バス事業などを手掛ける神姫バス(長尾真社長)は、2016年から関西圏で展開しているラグジュアリーバスツアーブランド「真結(ゆい)」の東京発着ツアーを9月1日から開始する。同社がツアー企画を、バスの管理・運行は東急バス(古川卓社長)が担当。ツアーは完全予約の少人数制で、宿泊プランでは新潟県南魚沼、富山県井波、岐阜県飛騨高山など、本州の各方面で特別な体験や宿泊を提供する。
ブランド10周年を機に東京進出、「結びつき」深める旅
神姫バスは、1927年に兵庫県で創業。現在は路線バスや高速バスを合計約千系統運行しているほか、車両整備、不動産、旅行、飲食、公共施設管理といった地域密着型の事業を展開している。
2016年から開始した「真結」ブランドは、これまで兵庫・大阪発着のツアーを展開。今年でサービス開始10周年の節目を迎えることから、東京発着ツアーの開始を決めた。
ブランド名は、一度結ぶと解けにくい風呂敷の正式な結び方「真結び(まむすび)」に由来する。日本中の“本物に出会う旅”をコンセプトに、地域と人、人と人との結びつきを深めていくという意味が込められている。
使用する専用車両「YUI PRIMA(ゆいプリマ)」は現在、初期にデビューした2台に加え、2018年に追加投入した1台を合わせた計3台で運行中。このうち初期型の1台を東京に移し、今後は東急バスが車両の管理・運行を行う。
車両の内外装は、JR九州の観光列車デザインなどで知られる工業デザイナー・水戸岡鋭治氏が手掛けた。外観は日本の伝統色を想起させる紺色の車体に、高級感のある金色の文字を使用しながら「真結」のブランドロゴを配置。内装は全て天然木を基調としたデザインで統一させた。
シートは独立した1席と2席の3列シートが縦に6列並ぶ計18席仕様とした。車両後方には洗面所や化粧室に加え、旅のコンシェルジュとして同乗するアテンダントがドリンクなどを用意するサービスコーナーも配置した。

「YUI PRIMA」の内装。1席+2席の3列シートが縦に6列並ぶ
会員は1万人以上、リピーターも多数
ツアー受け付けは6月に開始しており、8月1日には東京・銀座で「真結 旅の商品説明会」を実施するなど、東京圏の潜在層に対してツアーの認知拡大に注力している。
8月26日に東京都内で開かれたメディア向けのお披露目会・乗車会では、神姫バスの長尾社長、東急バスの古川社長、車両デザインを手掛けた水戸岡氏が出席。
神姫バスの長尾社長は、真結ブランドに一度参加したことのある同ブランドの会員数は現時点で1万2千人に上ると説明。「一度ご参加いただいた方には本当に気に入っていただいており、約7~8割はリピーターのお客さまだ」と強調した。
東急バスの古川社長は、「ここまでレベルの高いツアー(の運行)は初めて。いろいろ勉強させていただきたい」と意気込みを述べた。東急が催行する団体臨時専用列車「THE ROYAL EXPRESS(ザ・ロイヤルエクスプレス)」とのコラボレーションの可能性にも言及し、「ザ・ロイヤルエクスプレスのツアーメンバーの皆さまにも真結のツアーを紹介する形で(集客に)協力できればよいと考えている」と述べた。
ツアー予約は、専用サイトから申し込みが可能。掲載されているツアーは、「新潟・南魚沼 秋の収穫祭 『里山十帖』ファームダイニング 大地の恵みを探す旅」(9月29日出発、1泊2日)、「人力車で巡る秋の高山祭 奥飛騨温泉郷 福地温泉『湯元長座』二連泊」(10月8日出発、2泊3日)などがある。

お披露目会での記念撮影。東急バスの古川卓社長(写真左)、車両デザインを手掛けた水戸岡鋭治氏(同中央)、神姫バスの長尾真社長(同右)





