新店舗でのサービス提供の様子(写真はデモンストレ―ション)
ヤマト運輸は1日、関西国際空港(関空)第1ターミナルビルに、観光客向けのサービスを提供する新店舗を開設した。宿泊施設から発送したスーツケースなどの受け取りや手荷物の一時預かりなどのサービスを提供。インバウンド客等の「手ぶら観光」の推進により、交通混雑の解消などを後押しする。
ヤマト運輸では2010年代後半から観光関連サービスの提供を開始。関西では現在、約400カ所の営業所、約4500カ所の宿泊施設の拠点ネットワークを活用して、手荷物発送・受け取りや手荷物の一時預かり、京阪神の一部地域での荷物の当日配送サービスを展開している。
昨年開催の大阪・関西万博に先立ち24年には、なんば駅前に観光サービス特化型店舗を開いたり、宿泊施設での伝票記入の利便性向上などにつながる簡易伝票発行ツールを導入したりしてきた。
1日に開いた店舗は、関空第1ターミナルビル4階の国際線出発ロビー、チェックインカウンターAそばに位置。荷物の受け取り、発送のほか、手荷物の一時預かり、手荷物のラッピングサービスを提供する。このうち当日配送サービスについては、午前10時までの受け付けで関西2府4県の宿泊施設などに当日午後6時までに届けるほか、大阪市・京都市内の宿泊施設については午後0時30分受け付け分まで当日配送を行う。
いずれも英・中・韓国語に対応したスタッフの常駐や翻訳ツールの活用により、外国人客にも対応する。簡易伝票発行ツールを活用することで多言語による事前の伝票入力、スムーズな窓口対応を実現し、インバウンド客の利便性を高めた。
出発ロビーに面した同店では主に、関西各地から発送された荷物の受け取りサービスの窓口を想定している。受け取り・発送合わせて年間約30万個、1日当たり150~300個の取り扱いを見込む。
新店舗開設に先立ち7月31日、報道関係者に向け新店舗やサービス内容のお披露目を行った。お披露目会で新サービスなどについて説明した、同社常務執行役員(関西統括)の松田弘士氏は関空に先立ち店舗での同様のサービス提供を行っている大阪国際空港(伊丹空港)、神戸国際空港の店舗利用や当日配送サービスの利用状況を紹介。早朝からUSJに行く旅行客や大阪―京都間での当日配送などの利用が多い現状を説明した。SNSなどでサービスを知り利用するインバウンド客が多いという。
松田常務は「大阪では2030年の統合型IR開業を中心に、森ノ宮などでの再開発などが進んでいる。関西では神戸、西宮の駅前開発も進んでいる。今後も関西圏の観光支援サービス市場は拡大すると考えている」と展望を語った。
同社では11月に関空第1ターミナル1階到着ロビーにも同様の観光支援サービスを提供する直営店舗を開く予定。

新店舗でのサービス提供の様子(写真はデモンストレ―ション)




