【体験型観光が日本を変える446】”自己中”人間の多さにへきえき 藤澤安良


 物価高対策の議論の最中である。減税や所得増の課題も大きいが、労働者不足が深刻な課題である。インバウンド客が目につくが、他方、飲食、販売、介護等、接客サービス業の分野では外国人労働者なしには考えられない。世界中が争うことなく助け合わなければならない時代である。一方で、引きこもりが100万人を超えているという統計もある。

 そんな中、イランと米国の戦争は停戦や終戦と言いながらミサイルを打ち込んだり自爆型ドローン使ったり、双方攻撃を止めていない。早く決着がつかないと経済に大きく影響を及ぼすことになる。どの国も誰も得をしない戦争をする理由は何か。国のトップの保身とエゴなんだろうが、どの国民もバカではない。その目的はかなわない。この間どれだけの一般市民の命が奪われたことだろう。人間の進化の過程で命の尊厳を高めてきたと思えない愚行が目に余る。

 日本には80年、爆弾は飛んできていないが、殺人事件はなくならない。妻を殺害し、火葬ではなく焼却した男がいる。高校生が強盗し、家人を殺害した。どうかしている。女子高生を全裸にして川へ落とした女がいる。なんとも恐ろしい事件である。懲役27年が求刑された。いずれにしろ青春も人生も吹っ飛んでしまう行状である。事の重大性を認識していない。

 他人をおもんぱかることなく、自己中心的な人間がなんと多いことか。真っ当な仕事につかず、詐欺も窃盗も強盗も殺人も犯すような人間が多いように思えてならない。男女関係で、これもまた女子高生が元カレに呼び出され殺害された。振られた男の諦めの悪さ、往生際の醜さ、自分に魅力がないことの証明である。どうあっても人を殺害するに至る性質のものではない。

 情けない男が増えている。漢気も人間力も退化しているように見える。努力も苦労もしなくていい道を歩める人も中にはいるが、多くは努力も苦労も我慢もしながら生きている。自己を律することができなければ、社会の真っ当な一員になれない。

 教育は大きい。性格ができる6歳までの幼児教育は、保育園・幼稚園と他人に任せる時間が長い。ここは、身内が関わる密度が重要である。多くの祖父母は孫にとても甘い。私は孫が7人いるが、宿題を後回しにし、ゲームやユーチューブを見ている場面では叱り続けている。好かれてはいないが、そういう役割の人間も必要ではないかと勝手に思っている。

 子育て支援のあり方も大きな課題である。学校に行くと学区から地域や県内など、行動の範囲が広がっていく。その中で、多くの人間と出会い、コミュニケーションする機会に恵まれる。同時に社会性を養う時である。学業以外に多くの学びがあるのが学生時代である。

 学業にこだわり過ぎて、人間力や道徳心や社会性が育まれていない。先進国の中で経済、幸福度、労働生産性など何もかも置いてきぼりになっている。体験交流プログラムを通じた人間教育に力点を置き、根本的に教育のあり方を再構築しなければ日本は滅びてしまう。

 
 
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