温泉文化を次代へ 若者がつなぐ温泉地、新たな取り組み広がる ユネスコ登録も


[学生たちが参加した「じゃらんONSEN BATONプロジェクト」の発表会(4月、東京都内で)

[学生たちが参加した「じゃらんONSEN BATONプロジェクト」の発表会(4月、東京都内で)

温泉地の魅力を引き出す力に

 「温泉地に若者が増えた」「若者のグループで温泉街がにぎわうようになった」。温泉地の関係者からそんな声を聞くようになった。もちろん地域によって状況は違い、増加したといっても宿泊なのか日帰りなのか、あるいは旅行単価はどうか、精査は必要だろう。ただ、コロナ後の旅行市場において若者の旅行意欲は高く、将来の市場を考えてもその志向が注目される。温泉地の担い手を育成、確保する観点でも若者は重要だ。「温泉文化」を次代へ引き継ぐ上で、若者の温泉への関心、関与が鍵といえそうだ。

■意識調査

 「『温泉文化』ユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会」は、「温泉文化」をユネスコ無形文化遺産に登録するため、日本の温泉文化について調査報告書(2025年9月)をまとめた。国民意識調査として全国16歳以上80歳未満の日本在住者5千人にウェブアンケートで温泉文化に関する意識を聞いた。

 その結果によると、「国内の温泉地にはまったく訪れたことがない」の回答は20.1%に上った。年齢別では、50代が14.7%、60代が7.9%、70代以上が7.5%だったのに対し、20代で42.1%、30代で31.5%となるなど若い年齢層で未経験者が多かった。

 温泉に行かない人の理由としては、「そもそも温泉に魅力を感じていない・好きではない」が33.7%、「温泉地は宿代などでお金が掛かるから」が25.2%、「他人と一緒に入浴することが苦手だから」が18.6%など。年齢別では、20代で「そもそも温泉に魅力を感じていない・好きではない」が44.1%となった。

■新・湯治

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