「世界一おいしい東京を食べに行こう」 人気店40店超が有明に集結、グルメフェス「Tokyo Tokyo Delicious Museum」開催


オープニングセレモニー

 東京都は5月15~17日の3日間、東京ならではの食の魅力を発信するグルメフェスティバル「Tokyo Tokyo Delicious Museum」を東京・有明で開いた。

 東京・有明のシンボルプロムナード公園(石と光の広場/花の広場)を会場に、ミシュラン掲載店や食べログ百名店、予約困難店を含む約40店舗が一堂に集結。開催5年目を迎えた今回は、初開催のシェフ実演ショーやナイトショー、東京産食材を使った居酒屋など新コンテンツも多数登場し、食を起点にした多彩な体験を提供した。入場無料(飲食代別途)で事前予約も不要。昨年は約5.3万人が来場した人気イベントだ。

「東京の食を世界に」 副知事が開会あいさつ

 5月15日のオープニングセレモニーでは、東京都副知事の松本明子氏が開会あいさつに立った。

 出店者代表としてコメントを述べたのは、14年連続ミシュラン一つ星を獲得するイタリアン「Piatto Suzuki」のオーナーシェフ、鈴木弥平氏。乾杯の発声は「HAL YAMASHITA東京本店」オーナー兼エグゼクティブシェフの山下春幸氏が担った。

 山下氏は「食の魅力は東京の魅力。ぜひこれからも皆さん、東京の食をぜひ楽しんでください」と述べた。

 東京都は「東京ならではの食の魅力を日本中・世界中の多くの方々に発信する」ことを開催目的に掲げており、東京の食を軸にした情報発信で国内外からの観光誘客につなげる狙いがある。

東京都副知事の松本明子氏(写真中央)、「Piatto Suzuki」のオーナーシェフ、鈴木弥平氏(写真中央左)、「HAL YAMASHITA東京本店」オーナー兼エグゼクティブシェフの山下春幸氏(写真中央右)

江戸前から世界料理まで 4つのゾーンで展開

江戸ゾーン

 会場は4つのゾーンで構成された。

 「江戸ゾーン」では、寿司・鰻・天ぷら・蕎麦という江戸四大料理の名店が集結。六本木の路地裏に店を構え、カウンター8席のみで営業する「はなれ鮨飛」が初出店。「極上 まぐろ丼 ~トリュフ卵黄乗せ~」など限定メニューも提供した。食べログ百名店・食べログアワードで7年連続シルバーを受賞した「天婦羅くすのき」も初出店で、「穴子天ぷらの一本揚げ」や数量限定の「天むす」を披露。浅草で行列の絶えない「浅草うなな」も初出店し、SNSで「浅草で1番行列のできる鰻おにぎり」と話題になったメニューを提供した。

 「フードジャーニーゾーン」は、東京にいながら日本各地の食を楽しめるゾーン。創業昭和28年の名古屋の老舗「名古屋コーチン 一鳳 銀座」、長野の高原リゾートにある日本ジビエ料理のパイオニア「オーベルジュ・エスポワール」、山梨ブランド牛「甲州牛」を扱う「天野精肉店直営 甲州天山」、広島出身シェフが手掛ける「メリプリンチペッサ銀座店」の全4店舗が出店した。

 「東京デリシャスゾーン」は全21店舗が並ぶ最大のゾーン。「日本一予約が取れない」と称されるイタリアンの巨匠・落合務シェフの「LA BETTOLA da Ochiai」、精肉卸直営で食べログ百名店常連の「ミート矢澤」、会員制で10回通わないと食べられない「幻のラーメン」で知られる広尾の「GENEI.WAGAN」など話題店が顔を揃えた。東京の食の多様性を象徴するように、ジャマイカ料理の「GOOD WOOD TERRACE」、スリランカ料理の「ARALIYA LANKA」、チベット料理の「チベットレストラン&カフェ タシデレ」、パレスチナ料理の「AL MINA」、ウェールズ料理の「SHIMA」など、普段なかなか味わう機会の少ない世界各国の料理も登場した。ドラマ「孤独のグルメ」で紹介された「スペイン食堂 石井」と予約困難な「呑み屋 ぶち」のイベント限定初コラボも実現。「イカ墨パエリア」や「呑み屋ぶちのシャークフリット~トリュフの香り~」を提供した。

 スイーツでは、ベルギーの三つ星レストランでシェフ・パティシエを務めた世界的パティシエ・鎧塚俊彦氏の「トシ・ヨロイヅカ」が出店。「バナナとキャラメルのミルフィーユ」「苺のざくざくシューアイス」「マンゴーとショコラのパルフェ」など、イベントのために考案した限定スイーツを提供した。16日(土)には鎧塚シェフ本人も来場。「LA BETTOLA da Ochiai」の落合シェフもイベント期間中に来場した。

 花の広場の「マーケット」には、和風ジェラートの「和風ジェラートおかじTOKYO」、全国焼き芋グランプリ2022最優秀賞の「おいもや農家の台所」、具材がはみ出るビジュアルでSNSでも話題の「ごちそう焼むすび おにまる」、天然酵母のベーグル専門店「HATOKAI BAGEL」、チーズケーキ専門店「nenokoku.」、新潟県佐渡産米粉を使ったスイーツの「新潟県 米粉スイーツ」などが並んだ。

落合務シェフ

初開催のナイトショーやシェフ実演も 体験型コンテンツが多数

 今回の大きな特徴が、食体験と組み合わせた多彩なコンテンツだ。

 「シェフ実演ショー」は今回が初開催。5月16日(土)と17日(日)の2日間、石と光の広場にて各日3回実施された。16日は「LA BETTOLA da Ochiai」の落合務シェフ、「ミート矢澤」の平井啓介シェフ、「赤坂 四川飯店」の陳建太郎シェフが登場。17日は「GENEI.WAGAN」の入江瑛起シェフ、「はなれ鮨飛」の川手飛夢シェフ、「割烹 船生」の船生宜之シェフが調理実演を行った。シェフの技を間近で見るだけでなく、一皿に込められたストーリーやこだわりを直接聞けるプログラムとなった。

 「Tokyoナイトショー」も今回が初開催。祭りにおける伝統と革新の融合をテーマとし、ダンスや和太鼓、ビートボックスといった多彩なパフォーマンスを組み合わせた約30分のショーが、15日(金)・16日(土)は午後7時30分から、17日(日)は午後7時から、石と光の広場で繰り広げられた。

 「居酒屋 東京 -Izakaya TOKYO-」も初開催の3日間限定企画。都内で醸造・製造された日本酒・焼酎・ジン・ワインなど全15種の東京産のお酒に加え、全国で一番行列のできる鮮魚店といわれる「角上魚類」とコラボした豊洲市場直送の鮮魚の刺身、東京産野菜を使ったおつまみを提供。専門家監修のペアリングで楽しめる内容だ。

 花の広場では体験型ワークショップも充実。「鮨 東京 -Sushi TOKYO-」では職人歴30年以上のプロが直接指導する鮨握り体験を実施。参加費3,000円(税込)、事前予約制(当日空きがあれば参加可能)で各日7回開催し、握った寿司をその場で試食できた。「食品サンプル製作/販売」ではキーホルダーやメモスタンドが作れる体験ワークショップを実施。子育てファミリーを中心にSNS総フォロワー150万人を超えるクリエイター「つむぱぱ」プロデュースの「なんだろう工作室」では、規格外野菜を使ったオリジナルふりかけづくりや卵の殻を再利用した指輪づくりに挑戦できた。「スーパートマトすくい」では、トマト型ハンコのオリジナルハンコ屋も登場した。

 花の広場の「TOKYO SAKE & SPIRITS MARKET」では、東京生まれの日本酒・焼酎・ジン・ワイン・地ビールなどを取り揃え、専門家による解説を聞きながら試飲してお気に入りの一本を選べた(お持ち帰り販売)。

一流シェフが期間限定で登場 ミシュラン店が続々

 各日替わりで注目の出店もあった。「赤坂 四川飯店」と「HAL YAMASHITA東京本店」は5月15日・16日の2日間限定で出店。「赤坂 四川飯店」は陳建一氏の日本における四川料理の名店で、食べログ百名店にも名を連ねる。東京観光大使の陳建太郎氏が三代目店主を務める。「HAL YAMASHITA東京本店」は、日本の伝統食材と世界中の技法を融合させた「新和食」を提案する名店。東京観光大使の山下春幸氏がオーナーを務め、今年は”江戸味噌”をポイントにした「牛すじ味噌煮込み丼」など全4品の限定メニューを提供した。

 5月17日(日)限定で出店したのが「精進料理 醍醐」と「Piatto Suzuki」。「精進料理 醍醐」は2007年から19年連続でミシュランガイド東京に掲載され、2025年には「ミシュラングリーンスター」にも選出された名店。東京観光大使の野村祐介氏が4代目店主を務め、「特製冷やし中華」「胡瓜1本漬け」の限定メニューを提供した。「Piatto Suzuki」は14年連続ミシュラン一つ星の人気イタリアン。東京観光大使の鈴木弥平氏がオーナーシェフを務め、「ラザニア」や茨城ブランド豚「常陸の輝き」使用の「サルシッチャグリル」などを提供した。

ファミリーフレンドリーな会場環境を整備

 小さな子ども連れでも安心して過ごせる環境づくりにも力を入れた。

 会場内の総座席数は約1,500席。うち8割以上(約1,300席)に屋根を設置し、天候を気にせず食事を楽しめる設計とした。ベビーカーを横付けできる「ファミリー優先シート」を全25テーブル・計100席設置し、ウォーターサーバーを併設してその場でミルクを作れるようにした。授乳室には完全個室型ベビーケアルーム「mamaro」を設置。同時に5名が利用できる専用おむつ替えスペース(手洗い場併設)やベビーカー置き場も完備した。

 キッズメニューも充実しており、はなれ鮨飛の「キッズばらちらし丼」、ミート矢澤の「和牛キッズカレー」、ARALIYA LANKAのキッズサイズカレーなど多数の店舗がキッズ対応メニューを用意。親子で参加できるワークショップとあわせ、家族全員が一日を通して楽しめる体制を整えた。

 多様な食のニーズへの対応も徹底した。「AL MINA」はイベント唯一のハラル認定店。「ARALIYA LANKA」「SHIMA」「My Banhmi by_Glutenfree_TOKYO」などはヴィーガン、グルテンフリー、ムスリムフレンドリー対応のメニューを揃えた。英語表記のメニューを用意し、英語対応スタッフを場内に配置するなど、外国人旅行者も安心して楽しめる運営体制を整えた。

 環境への配慮も実施。フードメニューは基本的に循環型紙容器で提供し、ビールカップは生分解処理可能なバイオプラカップを使用した。

SNSキャンペーンも実施

 イベント期間中はSNSキャンペーン「Thanks! キャンペーン」も実施された。料理の写真や体験の様子などを「Thanks!」の言葉とハッシュタグとともにInstagramまたはXに投稿した来場者が、花の広場インフォメーションで投稿を提示すると、1等5,000円分チケット、2等3,000円分チケット、3等1,000円分チケット、参加賞200円分チケットが当たる抽選に参加できた。期間は5月15日午前11時から17日午後7時まで。

 なお、会場内の決済はキャッシュレスのみ(クレジットカード、電子マネー、交通系ICカード)。ドリンクブースのみ現金払いも対応した。

 東京都が東京ならではの食の魅力を発信するウェブサイト「Go Tokyo Gourmet」(https://www.gourmet.gotokyo.org/jp/)も開設済みで、東京の食情報を国内外に向けて発信し続けている。

 
 
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