園芸博の開催1年前イベントでのフォトセッション。公式アンバサダーの芦田愛菜さん(左)ら
開幕当初こそ冷めたムードだったが、終盤にかけて盛り上がった大阪・関西万博。閉幕したいまも「ミャクミャク」人気は続いており、改めて万博の持つ力強さを見せつけている。
来年は「国際園芸博覧会(園芸博)」が開幕する。国内の園芸博としては、1990年に大阪で開かれた「花の万博」以来の規模となる。
「横浜グリーンエキスポ」といわれる園芸博の会場は、横浜市の旧上瀬谷通信施設で、戦後、米軍の通信施設として使われ、10年ほど前に返還された。博覧会区域は約100ヘクタールで、うち会場区域は80ヘクタール。開催時期は3月19日~9月26日の計192日間だ。
テーマは「幸せを創る明日の風景」で、来場者数は1千万人以上を見込んでいる。大阪・関西万博は最終的に2557万人を超える人が集まったが、園芸博は外国人も含めて、どのくらいの人が足を運ぶだろうか。
運営する2027年国際園芸博覧会協会(筒井義信会長=日本生命保険特別顧問)は70カ国程度の参加を目標に掲げているが、3月17日時点で57の国と、国際熱帯木材機関(ITTO)など4国際機関が参加を表明している。また、国内は47都道府県と政令市全てが出展する予定という。入場料は1日券で5500円と、大阪・関西万博の7500円よりも割安だ。
規模が大きければいいというわけではないが、国際博という位置づけである以上、多くの国・機関が参加し、世界中から人が集まり、単なる花と緑の展示にとどまらないイベントになることを期待したい。できれば、外国人観光客が来場を機に、日本各地を見て回ってほしいものだ。
大阪・関西万博会場の約155ヘクタールには及ばないものの、会場を見て回るのは容易ではない。園芸博は交通が懸案課題の一つといわれているだけに、暑さ対策も含めて、“足”の確保に万全を期したい。
大阪・関西万博では大阪メトロが所有する大量の電気自動車(EV)バスが「負のレガシー」となっている。同じ轍(てつ)を踏んではいけない。学ぶべきことはたくさんある。
主催者展示のうち、テーマ館では東日本大震災の津波に耐えた「奇跡の一本松」(岩手県陸前高田市)の根を展示するという。震災の記憶の風化防止に一役買いそうだ。
3月19日、東京都内で開催1年前の記者発表会が開かれ、園芸博の機運醸成が図られた。

園芸博の開催1年前イベントでのフォトセッション。公式アンバサダーの芦田愛菜さん(左)ら




