推し活、「生きることが楽しくなった」78% 月平均7,648円、遠征経験者は5割超――タニタ調べ


 タニタは4月27日、「推し活に関する意識・実態調査2026」の結果を公表した。

 調査は2026年3月5日から10日にかけてインターネットで実施。”推し”がいる全国の15歳~69歳の男女1,000人を対象とした。調査協力会社はネットエイジア株式会社。

“推し”のジャンルと推すようになったきっかけ

 ”推し”のジャンルは1位「アイドル」(26.3%)、2位「ミュージシャン」(18.1%)、3位「アニメキャラ・漫画キャラ」(14.1%)、4位「スポーツ選手」(11.0%)、5位「俳優」(7.3%)の順だった。

 男女別では、女性で「アイドル」が32.4%と男性(20.2%)より12.2ポイント高く、男性では「スポーツ選手」が15.2%と女性(6.8%)より8.4ポイント高かった。年代別では、10代・20代女性で「アイドル」が突出(10代42.2%、20代47.0%)。50代・60代男性では「スポーツ選手」が2割超(50代21.7%、60代28.9%)に達した。20代以下の男性では「ゲームキャラ」が約1割半(10代13.3%、20代14.3%)となった。

 推すようになったきっかけ(情報源)は、「テレビで見た」(43.6%)が最多。「動画サイトで見た」(27.2%)、「SNSで見た」(18.1%)、「インターネットサイトで見た」(17.8%)、「イベント・ライブで見た」(14.4%)が続いた。

 ジャンル別では、アイドル、俳優、スポーツ選手で「テレビで見た」が半数超(アイドル51.0%、俳優63.0%、スポーツ選手59.1%)。ミュージシャンでは「イベント・ライブで見た」が27.6%と全体より10ポイント以上高かった。アニメキャラ・漫画キャラでは「家族に教えてもらった」(12.8%)が全体より5ポイント以上高かった。

推し活の状況と行動

 推し活の状況について、「完全に沼落ち(推しにすっかりハマってしまい抜け出せない状態)している」は26.2%、「足が半分沼に浸かっている」24.9%、「沼の一歩手前まで来ている」16.6%、「沼落ちには程遠い」32.3%だった。

 推し活歴別では、推し活歴2年以上の人で「完全に沼落ちしている」が2割以上となり、10年~20年未満では最多の32.4%。一方、推し活歴20年以上では「沼落ちには程遠い」が46.0%と半数近くに達した。

 推し活として行っていることは「出演作品を鑑賞する」(53.7%)が最多。「グッズを買う」(43.0%)、「SNSアカウントをフォローする」(38.4%)、「イベント・ライブに参加する」(34.7%)、「ファンクラブに加入する」(28.5%)と続いた。

 アイドル推しでは、「SNSアカウントをフォローする」(58.6%)と「ファンクラブに加入する」(51.0%)が全体より20ポイント以上高く、「”推し”の誕生日を祝う」も32.3%に上った。アニメキャラ・漫画キャラ推しでは「グッズを買う」(62.4%)と「コラボ商品を買う」(34.8%)が他ジャンルより高かった。

グッズ所持と使い方

 ”推し”のグッズを「持っている」は73.7%。アニメキャラ・漫画キャラ推しでは87.2%に達した。「完全に沼落ちしている」と答えた人では89.3%と約9割がグッズを保有していた。

 グッズを持っている人(737人)の使い方は、「部屋に飾っている」(62.1%)が突出。「ライブ・イベントの際に使っている」(38.7%)、「ライブやイベント以外の外出時に使っている/一緒にお出かけしている」(25.2%)、「推し仲間ではない家族・友人に見せている」(20.9%)、「SNSに投稿している」(19.3%)が続いた。

 YouTuber・VTuber推しでは「SNSに投稿している」(30.0%)と「推し仲間と見せ合っている」(26.0%)が全体より10ポイント以上高かった。

推し活にかけるお金と時間

 推し活に1カ月で使う金額は、「0円(お金はかけていない)」が22.6%で最多。金額が高くなるにつれて割合は低下し、平均は7,648円、中央値は2,092円だった。

 1日に費やす時間は、「30分未満」(41.5%)が突出して多く、平均は1時間4分、中央値は40分だった。

聖地巡礼と遠征

 推し活での聖地巡礼(推しにゆかりのある地を訪れること)経験者は46.3%。推し活歴5年~6年未満では61.3%と最も高かった。

 遠征(推しのライブ・イベントに参加するために遠方に出かけること)経験者は50.5%と、経験あり・なしがほぼ拮抗した。推し活歴3年以上では過半数が遠征経験あり。6年~10年未満(61.8%)、10年~20年未満(61.0%)では6割超だった。

 海外への聖地巡礼経験者は、聖地巡礼経験者(463人)のうち3.7%。ジャンル別では俳優が8.8%で最高。海外遠征経験者は、遠征経験者(505人)のうち4.2%で、スポーツ選手推しが7.4%で最高だった。

推し活の悩み

 推し活の悩みは1位「お金が足りない」(28.4%)、2位「時間が足りない」(19.4%)、3位「”推し”のグッズがいっぱいで部屋が片付かない」(10.9%)、4位「”推し”に関する情報に振り回される」(10.3%)、5位「仕事や勉強より”推し”を優先してしまう」(8.3%)だった。

 アイドル推しでは「お金が足りない」(38.0%)、「時間が足りない」(27.0%)、「”推し”のグッズがいっぱいで部屋が片付かない」(18.6%)がいずれも全体より5ポイント以上高かった。YouTuber・VTuber推しでは「生活リズムが崩れる」(20.8%)と「周囲からの理解が得られない」(16.7%)が他ジャンルより高い結果となった。

推し活による自身の変化 推し活で「生きることが楽しくなった」78%

 推し活をするようになってからの精神的な変化として、「生きることが楽しくなった」と感じる人は77.5%に達した。

 健康・身体面では「健康を意識するようになった」(43.4%)が最多。「ダイエットをはじめた」は26.6%、「痩せてからだが引き締まった」は25.6%だった。社会的な変化では「身だしなみに気を付けるようになった・おしゃれをするようになった」(49.3%)が最多となった。

 年代別では、「身だしなみに気を付けるようになった・おしゃれをするようになった」は10代68.1%、20代65.3%と、若年層で高い傾向。「ダイエットをはじめた」も10代37.3%、20代37.7%と、全体より10ポイント以上高かった。「痩せてからだが引き締まった」も20代で37.7%と若年層で高かった。「外出をする機会が増えた」は10代53.6%、20代67.7%、30代52.7%と30代以下で全体を上回った。

 「痩せてからだが引き締まった」と感じる割合を詳細に見ると、外出する機会が増えた人では42.6%と、増えていない人(10.3%)より32.3ポイント高かった。身だしなみ・おしゃれへの意識が変化した人では45.6%と、変化していない人(6.1%)より39.5ポイント高かった。ダイエットをするようになった人では64.7%と、していない人(11.4%)より53.3ポイント高かった。

 「健康を意識するようになった」をジャンル別で見ると、アイドル推しでは51.7%と半数に達した。一方、ゲームキャラ推し(37.7%)とスポーツ選手推し(35.5%)では4割未満にとどまった。

職場の推し活支援制度への意識

 有職者(648人)に職場に推し活支援制度があった場合のモチベーション変化を尋ねたところ、「推し活シフト(勤務時間を柔軟に調整できる)」でモチベーションが上がると答えた人は53.5%。「推し活休暇」では59.3%、「推し活手当(活動費の補助)」では62.0%が「モチベーションが上がる」と回答した。

 男女別では、どの制度においても女性の方が割合が高く、「推し活休暇」では男性55.1%に対し女性64.5%と9.4ポイントの差があった。

推し活における体験とこれからの推し活

 推し活で経験した”驚きの体験”は、1位「何気なく見ていたテレビ・動画に”推し”が登場する」(29.0%)、2位「ライブやイベントで”推し”と目が合う」(17.6%)、3位「レアグッズが手に入る」(12.8%)、4位「仕事や勉強を放り出して推し活に励む」(9.4%)、5位「街で偶然に”推し”と会う」(4.8%)だった。

 ”推し”がいることでがんばれたエピソードとして、「イベントに行くために有休を取るので、それまで連日深夜残業で仕事を終わらせた」「推しのチェキを財布に入れて持ち歩いていることで、推しが見守っていてくれると感じてプレゼンが成功した」「つらい仕事が来たが、推しの選手の活躍を思い出して乗り越えた」「受験期にアイドルの曲を聴いてがんばった」「推しが勉強を好きなので私も学校のテストをがんばるようになった」「卒論を書き上げられた」「野球の試合開催の日は夕飯の支度を早めにするようになった」「観劇のチケットを買うため、節約をがんばれる」「マラソンに参加したときに好きなチームのウエアを着ることで力がでた」「推しのハンカチを握りしめて抜歯の恐怖に耐えることができた」「病気を治療しようと思った」などが挙げられた。

 ”推しが尊い(推しに対して言葉では表現できないほどの感動や愛情、崇高さを感じている状態)”と最も感じたエピソードとしては、「メンバー同士が話しているのを久々に見て、生きていて良かったと思った」「チームメイトを思って涙しているところ」「凄く楽しそうにメンバーたちと心の底から笑い合っているのを見たとき」「昔と比べて、ダンスが上手くなっているので、努力しているのだと思った」「陰で地道にトレーニングを行っていたところ」「夢だった東京ドーム公演を叶えたとき」「推しがスタッフのミスを自分のせいにして庇っている様子を見たとき」「推しが家族を大切にしている場面を見たとき」「歌っていてカメラに抜かれた瞬間の笑顔がすごく素敵だった」「ライブ映像で推しがファンのために一生懸命パフォーマンスしているのを見たとき」などが寄せられた。

 今後の推し活の方針については、「強化したい」が16.0%、「これまでと同じようにしたい」が75.4%、「セーブしたい」が7.7%、「やめたい」が0.9%で、現状維持を望む人が大多数だった。「強化したい」が最も高かったのはYouTuber・VTuber推しで23.6%。ミュージシャン(82.3%)とスポーツ選手(82.7%)では「これまでと同じようにしたい」が8割超だった。

 
 
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