いつ起きてもおかしくない地震。日ごろの備えが大事だ(写真と本文は関係ありません)
東日本大震災の忌まわしい記憶が蘇るような地震だった。
4月20日、三陸沖を震源とするマグニチュード(M)7.7の地震が発生し、青森県階上町では震度5強の揺れを観測した。突き上げるような揺れはもちろんだが、それ以上に怖かったのは、北海道から東北までの広い範囲に出された津波警報だ。
テレビからは「いますぐ高い場所に避難して」というアナウンスが繰り返し流され、当時の悲惨な情景を思い出した。一時は18万人に避難指示が出るなど、大きな影響が出た。
東京・新宿の都庁では、展望室に向かうエレベーターが停止、復旧まで1時間ほどかかり、観光客ら約300人が展望室で待機する事態になったという。
気になるのは気象庁による「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の発表があったことだ。今回の地震で、千島海溝・日本海溝沿いでは巨大地震が発生する可能性が普段と比べ高まっているからだとされる。昨年12月に青森県で震度6強を記録した際に初めて発表され、2度目となる。
今回は、北海道から千葉県にかけての182市町村が対象で、日ごろからの備えを確認するよう呼び掛けている。
後発地震とは、ある程度大きな地震が起きた後に、その近くでさらに大きな規模の地震が起こる場合に、その「後から起こる大きな地震」を指して使われる。後発地震の中には「余震」も含まれるが、後発地震という言葉は「先発地震より大きい地震」もはっきり含めた概念として使われる。
後発地震が起きる可能性は、世界的な事例を踏まえても100回に1回程度と、必ずしも発生するとは限らないという。
4月20日以降、27日時点で大きな地震は起こっていない。過度に心配する必要はないが、これを機に、震災への備えを改めて見直してみてはどうか。避難ルートの確認、食料や水、トイレなどの備蓄や防災グッズはそろっているか、手に取りやすいところにあるか―など。
不特定多数の人が利用する旅館・ホテルでは、従業員はもちろん、客の命を守ることが何より重要だ。外国人宿泊客もいるかもしれない。適切な指示、誘導が欠かせない。何かあってからでは遅い。旅館・ホテル同士が協力して事に当たるのもいい。減災・防災のマニュアルがあれば開示して共有するのも一つの方策ではないだろうか。

いつ起きてもおかしくない地震。日ごろの備えが大事だ(写真と本文は関係ありません)




