モバイルPCRに用いる測定チップ
水処理メーカーのアクアスはこのほど、レジオネラ対策の新サービス、衛生管理コンサル事業「インスペクション」の提案を開始した。同社によると、宿泊施設や温浴施設から、レジオネラ属菌対策に不安があるという声が数多く寄せられている。検査を実施しているが正しい管理方法が分からないという悩みが根強く、万一、レジオネラ属菌が検出された場合の判断に迷いが生じる点が課題となっている。
新サービスのインスペクションは、設備や装置を売るのではなく、給排水や浴槽設備の運用状況、日常管理の方法、測定・記録の内容などを専門家の立場で整理し、現場が判断できる管理体制づくりを支援する。
給排水設備などの管理が、なぜ必要なのかを明確にし、判断軸をつくる。リスクの潜む箇所と、優先的に確認すべき点を明確にする。「非常時にも慌てず対応できる体制づくりを支援する」とアクアス。
一方で人の注意だけで管理を続けるには限界がある。そこで同社が推奨するサービスが「アクアナビ」だ。残留塩素や水温を自動で計測し24時間、記録と監視を行う。
測定値はグラフ化され、管理状況が可視化される。管理者は遠隔でも状況を把握でき、異常の兆しを発見できる。省力化だけでなく管理の質を高める仕組みが特徴という。導入施設からは精神的負担が減ったという声が届いている。
この4月にはアクアス主催のレジオネラ対策シンポジウムが東京都内で開催された。研究者や行政、現場担当者など、オンライン参加を含め600人以上が参加し、レジオネラ属菌検出時の判断や継続管理が議論された。同社は、事後対応型から事前に判断ができる管理へ転換が進むインスペクションで軸を整え、アクアナビで継続して管理を行う重要性を強調。明確な衛生管理体制は経営面でも安心につながるとした。

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