接遇介助士ホスピタントは、旅館・ホテルなど宿泊業界、観光業界、外食業界、ブライダル業界、介護・医療などのホスピタリティ産業だけに存在すれば良いものではありません。
コンビニエンスストアや車のディーラー、デパート、銀行、郵便局、花屋さんや本屋さん、家電量販店など販売を伴う接客や、美容室、理髪店、不動産業、情報通信業、タクシーやバスの運転手など運輸業、教育・学習支援業など、全ての職業に「ホスピタント」が存在する環境にしたいと考えています。
2020年、全世界にパンデミックを巻き起こした新型コロナウイルス感染症(COVID―19)は、ホスピタリティ産業に限らず、ありとあらゆる業界に大打撃を与えました。
社会が大きくダメージを受けたことによって、会社・法人の経営難や、廃業・倒産などにより、仕事を失った人もいました。結果、一家離散、離婚、自殺、心中など悲しい出来事で家族や友人や大切な人を失った人もいました。
失われた時間、悲しみは、取り戻すことができません。
たくさんの人たちから笑顔が失われ、思いやりの心が枯渇してしまいそうな時間がありました。同時に、人と人が触れ合うことや交流できることの大切さを実感した時間でもありました。
パンデミックは、たくさんの人たちの「普通」を奪ったのです。さまざまな人たちの「常識」を覆したのです。
だからこそ、このパンデミックを経験した私たちは原点回帰し、これから未来に向けて、「笑顔と温もり、分け隔てないおもてなしを実現する世界」を創り上げる必要があります。
たくさんの人が交流し、楽しみ、笑いあう世界を創り上げるためには、接遇介助士ホスピタントは必要不可欠です。
今までは対応できなかったことも、これからの世界なら対応できるようになる。そのような世界を創り上げるため、接遇介助士ホスピタントには、積極的に世界と関わり、活躍してほしいと願っています。
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■日本ホテルレストラン経営研究所=ホスピタリティ業界(旅館、ホテル、レストラン、ブライダル、観光、介護)の人材育成と国際交流へ貢献することを目的とするNPO法人。同研究所の大谷晃理事長、鈴木はるみ上席研究員が監修する書籍「~ホスピタリティの先にあるもの~接遇介助士ホスピタントの教科書」が星雲社から発売中。問い合わせは同社TEL03(3868)3275。
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