
グランプリを受賞した読売旅行の佐藤氏(左から4人目)と小谷野実行委員長(同3人目)、ひたちなか海浜鉄道の吉田社長(右から4人目)
日本国内の優れた鉄道旅行を審査・表彰する「第14回鉄旅オブザイヤー」の結果発表・授賞式が16日、さいたま市の鉄道博物館で行われ、読売旅行の「ひたちなか海浜鉄道キハ205『最初で最後』の夜行列車2日間」が最高賞のグランプリを受賞した。
同鉄道で人気の車両「キハ205」が間もなく引退するのを前に、同車両で一夜を過ごすという、“最初で最後”の特別なツアー。那珂湊車両基地や、キハ205と同様に引退間近の「ミキ300」を撮影するほか、「みなとのたこめし」をはじめとする地元の名物料理を食すなど、同鉄道の魅力を存分に味わえる内容となっている。発売日に即、完売の人気ぶりで、ツアー後のアンケートは回答者の全員が「満足(5段階評価の4以上)」と評した。
授賞式でツアーを企画した読売旅行の武藤友輝氏は、「ファンの皆さんに喜んでもらいたい一心でツアーを企画した。吉田さん(ひたちなか海浜鉄道社長)や、『おらが湊鐵道応援団』の皆さまをはじめとする地元の方々のおかげでこのような名誉ある賞をいただけた」と笑顔を見せた。同鉄道は国営ひたち海浜公園への延伸計画も進めており、その実現にもエールを送った。
鉄旅オブザイヤー実行委員会(委員長=小谷野悦光・日本旅行社長)が主催。14回目の開催となる今回は、前回を上回る85件の応募があった。
同委員会による1次審査、外部審査員による2次審査で、グランプリほか、「エスコート」「パーソナル」「DC」「鉄ちゃん」の各部門賞が決まった。グランプリを受賞した読売旅行のツアーは「鉄ちゃん部門賞」も受賞した。
会員向け記事です。