【イベントリポート&インタビュー】スターフライヤー、スプリングバレーブルワリー東京でイベント開催


 北九州空港を拠点とするスターフライヤー(SFJ、福岡県北九州市)は1月5日~1月31日の約1か月間、スプリングバレーブルワリー(SVB、東京都渋谷区)とのコラボレーションイベント「STARFLYER Black BREWERY」を東京代官山の「スプリングバレーブルワリー東京」で開催している。

 18日には、同社マイレージ会員プログラム「STAR LINK(スターリンク)」会員や、法人限定予約システム「SF-Biz」を導入している企業関係者など約150名を招待し、「Black FAN PARTY」を開催した。

 今回、観光経済新聞では同イベントを密着取材した。

 今回の企画のためだけに醸造されたコラボレーションビール「Mother Comet~Afterdark STARFLYER ver.~」や、黒いパーティフードの提供、ジャズライブ、シート特設展示、ビンゴ大会などが行われ、大いに盛り上がった同イベント。2年連続となるイベント開催について、SFJ社長松石禎己氏をはじめとした関係者に語ってもらった。

スターフライヤー

代表取締役社長 松石禎己氏

 ――本日の限定イベント開催の狙いは?

 関東地区・東京地区での顧客知名度向上、常日頃お世話になっているスタフラBiz利用などの法人の方、特にSFJの会員サービス「スターリンク」会員の方を、常日頃の感謝をこめて招待した。

 ――約150名の参加と聞いているが?

 航空機(A320)の座席数に合わせて設定した。

 ――2018年力を入れていくことは?

 間違いなく国際線の再開。10月からの台湾線(北九州・福岡・中部発)に間違いの無いよう全力投球していきたい。

 ――観光経済新聞の読者でもある地域の旅館・ホテルに向けてひとことあれば

 地域の魅力があってこそ、初めて飛行機に乗って行ってみようとなる。

 その土地の風土・観光地・食・温泉を楽しむことが飛行機利用の主目的であると思うので、ぜひ選ばれる旅館・ホテルになっていただきたい。魅力的な地域には、航空会社として輸送手段(空路開設)を提供していきたいと考えている。

 

マーケティング部 マネージャー 竹内隆介氏

 ――イベント企画の経緯は?

 もともとスターリンク会員向けのサービスプログラムを検討していた。SFJらしい「上質な空間、おもてなし」を味わっていただける体験型のイベントを開催したいと思っていたところで、SVBを紹介いただき、2017年3月28日に1回目のワンデーイベントとして開催した。(約120名参加)好評だった前回を踏まえて、今回2年続けてのイベント開催となった。

 ――2回目開催の狙いは?

 前回抽選にもれてしまった方など、より多くの方に楽しんでもらえるよう、前回1日のみだった開催期間を、約1か月間のイベントとした。

 さらに、SVBの協力でオリジナルビールの提供をすることができ、前回よりもさらに魅力的なイベントになったと感じている。

 ――大手航空会社でも整備場見学など会員向けプログラムを実施しているが

 SFJも格納庫見学など行っているが、それとは違った世界観・ブランドの雰囲気を感じてもらうイベントを開催したいと考え、空間・食・音楽などを含めて「SFJらしい上質な空間」を体験してもらうイベント内容とした。

 ――北九州を拠点としているが、東京で開催する一番の狙いは?

 1つ目は首都圏での認知度向上、会員の獲得。2つ目は日頃接する機会が少ない首都圏会員へのサービスとして。現在スターリンク会員の約3割が首都圏の会員である。

 ――今後のイベント開催について

 個人的な思いもあるが、今回同様インスタなどを活用した会員同士でコミュニケーションが図れるイベントを企画したい。SFJの会員であれば、毎年何かイベントがあるのでは?と楽しみにしてもらえるよう、継続して開催していきたい。

 ――SFJに搭乗したことのない方へメッセージを

 他の航空会社とは違った体験をしていただけると考えている。搭乗時・地上でのイベントなど、ぜひ一度搭乗していただきたい。

スプリングバレーブルワリー

マーケティングマネージャー 鈴木雄介氏

 ――今回のイベント期間は約1か月だが、飲食施設としてどう考えたのか?

 SVBは2015年にオープンして3年経過した施設。ビールを通じて「驚きやわくわく感を体験してもらう」というテーマがある施設。その中で、さまざまなコラボ企画を実施したいと考えていて、今回SFJとできることは非常にうれしく思う。シートやモデルプレーンの設置など、空間としても非常にいいものとなった。お互いにとっていい取組みだと言える。

 ――母体のキリンビールでも地域と様々な取り組みをしている。地域(北九州)に根差した航空会社であるSFJに感じることは?

 SFJのキーワードとして「ホスピタリティーの高さ」「上質な」というものが挙げられると思う。SVBが目指しているコンセプトに近く、共感できる部分が多々ある。昨年開催に続いて、今回SFJから声をかけてもらったことは非常にうれしかった。
2年連続で開催することはレアケースかもしれないが、全力でサポートし、より良いものになることを目指して取り組んできた。

 ――来年以降の開催は?

 SFJ次第だが、もし開催できるとしたらさらに進化させていきたい。逆に、SFJ施設でのイベント開催などできたらと個人的には思っている。

 ――飲料メーカー・航空会社という異業種のコラボだが、今後コラボしてみたい企業などあれば

 ビールを扱う会社なので、食品関係の企業と組む事例が多いが、その枠にとらわれず「ビールの驚き」を届けられるよう挑戦していきたい。アイデアがあればぜひお声掛け頂ければと思う。

 ――観光経済新聞の読者でもある地域の旅館・ホテルに向けてひとことあれば

 ビールはどんな場所・環境でも触れることがある商品。ビール会社として、新しいものを生み出し、旅館やホテルなどのお役立ちができればうれしく思う。

 飲料メーカーと、航空会社という異業種によって生み出されたコラボレーションイベント。

 SFJの強みである「ホスピタリティー」「上質な空間」、SVBの「独創的で丁寧なビールづくり」が実感できる、興味深いイベントだ。足を運んでみてはどうだろうか。

【小林大樹】

イベント概要

開催期間

2018年1月5日(金)~1月31日(水)

内容

上質な「黒」のひと時を楽しむ1ヵ月間

  1. コラボレーションビール「Mother Comet~Afterdark STARFLYER ver.~」の提供
  2. SVB定番6種類のビールにコラボレーションビールを合わせた「7種のビアフライト」の提供
  3. 「7種のビアフライト」に合うタパスをセットにした「フードペアリングセット」の提供
  4. “ORIGINAL BLACK MENU”を7種類 提供
  5. SFJ往復航空券があたるInstagramキャンペーンの開催
  6. SFJの機体を一部原寸大に再現した機体と実際に機内で使用されているシート体験ゾーン

イベント詳細

https://www.starflyer.jp/campaign/2017/black_brewery/


会場内に設置されたモデルプレーン

冒頭あいさつする松石社長

参加者全員での記念撮影

 
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