文化審議会、千葉県佐倉市の「旧佐倉市立志津小学校青菅分校校舎」登録有形文化財登録を答申


 文化審議会は7月17日、千葉県佐倉市の「旧佐倉市立志津小学校青菅分校校舎」の登録有形文化財登録を答申した。

青菅分校(旧佐倉市立志津小学校青菅分校校舎)は、1955年に建築された木造平屋建て・瓦葺の校舎で、分校として利用されなくなった後も保全され、当時の面影をよく残しています。
国の文化審議会は、7月17日(金)、文部科学大臣に対し、佐倉市所在の「旧佐倉市立志津小学校青菅分校校舎」を登録有形文化財(建造物)として登録するよう答申しました。今回の答申後に登録されると、佐倉市内で5例目の国登録有形文化財となります。

青菅分校校舎外観青菅分校校舎外観

国の文化審議会(会長 佐藤 信)は、令和2年7月17日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、文部科学大臣に対し、佐倉市所在の「旧佐倉市立志津小学校青菅分校校舎」1件を登録有形文化財(建造物)として登録するよう答申しました。
今回の答申後に登録されると、佐倉市内の国登録有形文化財は、千葉県立佐倉高等学校記念館、旧平井家住宅、旧武居家住宅、旧今井家住宅とあわせて5例目となります。

※登録有形文化財(建造物)について
登録有形文化財建造物は、50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、保存が図られ、活用が促されています。
(文化庁「建物を生かし、文化を生かす。 登録有形文化財建造物のご案内」参照)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/yukei_kenzobutsu/pdf/bunkazai_pamphlet_6_ver02.pdf

青菅分校校舎内部青菅分校校舎内部

青菅分校校舎東側青菅分校校舎東側

■青菅分校校舎の特色
佐倉市青菅地区に位置し、志津小学校分校として昭和30年(1955)に建築されました。昭和36年(1961)に、第一分校が上志津小学校として独立してからは、青菅分校と改称され、以後のこの名称で親しまれてきました。
建物は、木造平屋建て、瓦葺で、屋根瓦には赤色のフランス瓦、外壁にはピンク色のドイツ下見板を使用した洋館風の意匠をもつ木造校舎です。玄関から入って左手に職員室、右手に下駄箱、トイレがあり、玄関正面の片廊下の左手に教室が二部屋並ぶ小規模な建物となっています。二つの教室はほぼ同じ大きさで、中央の仕切りを取り外すことで一つの教室としても利用できます。
戦後の建築ながら戦前からの木造校舎の意匠を引き継いでいます。昭和52年(1977)に廃校となった後も保全され、当時の面影をよく残した建物です。こうした木造校舎は解体されることがほとんどである中で、大きな改修もされていない貴重な学校建築です。
平成29年(2017)に佐倉市と日本大学生産工学部との間に協定が結ばれ、創生デザイン学科の学生を中心とする「AOSUGE PROJECT」が立ち上がりました。現在、市、地域住民や民間企業とも協力をしながら、この建物の保存・活用のための活動をおこなっています。

所在地 千葉県佐倉市青菅148

 
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