【失敗の法則から学ぶ~宿経営者の仕事大全4】あいまいなミーティングを繰り返していませんか 孫田 猛


 宿に限らず、組織においては日常さまざまな問題解決や、情報の共有の場としてミーティングが開かれています。最近はITツールを駆使してペーパーレスで実施されているところも多いのではないかと思います。

 手段はさまざまですが、ここで注目したいのはミーティングの精度です。なんとなくミーティングをして終わり、ということが多く、後でトラブルになるケースがあります。

 例えば、ミーティングの中で社長が放った一言。それは「意見」でしょうか? それとも「指示(決定事項)」でしょうか? 参加者はもちろん発言者である社長も、あいまいなままで終わっていることはないでしょうか?

 ちなみに議事録を作成しているお宿でのことです。そこの議事録は発言の流れが時系列で記載されておりました。よくあるケースですね。そこで社長の一言についての記載です。確かに発言としては記載されています。しかしそれがこのミーティングの中での意見なのか指示(決定事項)なのかは定かではありません。だから議事録を確認したところで、この一言をどう捉えるかは、各自に委ねられたことになります。

 このような場面、実に多くの現場で繰り返されています。その後問題がなければいいのですが、後で「言った、言わない」のトラブルが発生したり、意図しない形で物事が進んでしまうことがあります。

 その結果「あの人が悪い」という目も当てられない方向に進んでしまいます。これでは言う方も言われた方も気分が悪いですね。

 このようなケースに陥った場合、現場においてプロセスそのものを見直そうと展開していったことは、ほとんどありません。

 ここで押さえるべきポイントは次のような事項でしょう。

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