【ウェブで稼ぐ】デジタルマーケティングトレンド10 コレリィアンドアトラクト代表取締役 松本慶大


 今選ばれる“朝食”とは―。宿泊施設を決める際、1日のスタートをつくる朝食は、重要な検討材料となる。今、賢い人はホテルを「朝食」で選んでいるという文春オンラインの記事が印象的だった。この記事では、朝から九条ネギと鴨肉の白味噌(みそ)鍋を提供している「星のや京都」(京都市西京区)や、コーヒーのおいしさを追求するホテルとして京ブランド商品「京都吟味百選」に認定されたコーヒー豆を提供している「ホテルインターゲート京都 四条新町」、TORIBA COFFEEの自家農園から届くハワイ・コナを使用した「一の湯珈琲」を提供している箱根の老舗旅館「一の湯」などが紹介されている。他とは違ったこだわりの朝食やサービスを提供することを強みとした宿泊施設が紹介されていた。

 ユーザーが選ぶ朝食をさらに調べてみた。トリップアドバイザーと楽天では朝食のランキングを発表している。いずれでもユーザーの口コミ評価を見ることができる。宿泊施設の口コミ評価を見てみると、下記のようなコメントがあった。

 まずトリップアドバイザーの「旅好きが選ぶ!朝食のおいしいホテル ランキング2018」では、▽品数が多く(種類が豊富)▽見た目が豪華▽郷土料理や産地の食材を使用している▽個性的なメニューが提供される―といった口コミが、上位にランクインした宿泊施設に見られた。ランキング1位のホテルピエナ神戸(神戸市)は「品数が多く、見た目が豪華で一つ一つの料理が凝っていて、おいしい」というコメントが多く見られた。2位のホテル日航金沢(金沢市)は「お麩(ふ)のフレンチトースト」といった一風変わったメニューが人気となっているようだ。3位のセンチュリーロイヤルホテル(札幌市)は「朝からスパークリングワインが飲める」という他にはないサービスを提供している工夫が見られた。

 楽天トラベルの「朝ごはんフェスティバル2017」では、▽豪華なビュッフェ▽産地の食材で工夫を凝らしたメニュー▽食材から好みの調理法が選べる▽メニューが充実しているのでご飯がすすむ―といった口コミが、上位にランクインした宿泊施設に見られた。2位の淡路島洲本温泉海月舘は「メニューが多く、産地の食材で工夫を凝らしたメニュー」が評価されていた。3位の箱根湯本温泉箱根花紋は食材から調理法を選ぶスタイルが人気。また、「五色盛りが人気でご飯がすすむ」というコメントが多く見られた。

 どちらのランキングのコメントでも見栄えという点での豪華さ、品数の多さへの評価が高いことが分かる。また、一風変わったメニューやそこでしか食べられない特別感のあるメニューやサービスが評価されている。

 12月5日に辞書の三省堂が選定する「今年の新語2018」選考において、大賞は「ばえる(映える)」に決まった。SNS時代の現代において、「ばえる朝食」という切り口で朝食の企画を検討してみてはいかがだろうか。最後に、自社の朝食をPRする方法を紹介する。「京都 ホテル 朝食」とグーグルで検索すると、1ページ目に、「京都ホテル朝食ランキング」として、京都でおいしい朝食が食べられるホテル12選という検索結果が表示される。このコンテンツは弊社が作成しているものだが、朝食目的の方を集客することができる。

(コレリィアンドアトラクト代表取締役) 

 
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