【インターネット徹底集客 242】揺れるGo To キャンペーンについて アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢


 Go Toトラベルキャンペーンをめぐる動きが激しい。7月19日時点での振り返りとなるが、7月10日に7月22日開始となることが急きょ発表された。発表後の7月11日や12日は人気施設を中心に予約が一気に動き始め、夏休みを迎える機運が高まった。ところが、翌週になり、東京の感染者の増加とともにGo Toキャンペーンに対するさまざまな意見が噴出し、7月16日に東京の発着を除外する、いわゆる「東京外し」が発表された。これにより、伸長していた予約状況は冷え込み、詳細発表が未定なことからも夏の予約が止まってしまったという状況である。

 これら一連の動きに対して賛否はあるかとは思う。誰が正しく、誰が間違っているということではなく、それぞれの置かれた立場によって意見は大きく変わるであろう。この大きな流れの中で施設として、何ができるかを考えると、それはやはり早く正確に情報を収集し、それに対する考察と準備をし続けることではないかと思う。そこで、現状でできることを再整理したいと思う。

 (1)まずは、前号でも述べた「感染拡大防止策の徹底化」である。Go Toキャンペーンの対象施設になるためには、新たに「検温の実施」や「浴場や飲食施設など共用施設では人数制限を設けて3密対策を徹底する」等の条件が明示されたので、これらの対策も必須になるであろう。

 (2)次にできることは、各旅行会社からのクーポンがまだリリースできていない以上、7月22日~8月31日の夏の予約の取り込みに関しては、「お客さま自身で還付申請を実施してもらう」という現時点で唯一決まっているGo Toキャンペーンへの活用手法をお客さまに告知するということであろう。観光業界にいる人間でも分かっていない上に、お客さまは推して知るべしなので、親切に説明することがポイントである。

 日々刻々と変わる情報の中で混乱したり、嫌気がさしてしまったりするかもしれない。それでも思考と試行を止めることのない施設が最大限活用できると思うので、冷静に情報を収集し、分析して打ち手を考え続けてほしいと思う。

(アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)

 
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