【いらっしゃいませ!】樺太館(新潟県・燕温泉)内記健二さん


5本の源泉を楽しむ

第1031回よその旅館ホテル

 ――宿名の由来は。

 「初代が仕事で樺太(からふと)に行った際の思い出を忘れないようにと名付けました。妙高山の登山口にある旅館は昭和6年に開業し、私で4代目となります」

 ――お風呂は。

 「燕(つばめ)温泉には5本の源泉があり、温泉街では2本の源泉を共同で利用しています。宿でも2本を混合したものを使用しています。残りの3本の源泉は、公共無料露天風呂である『河原の湯』が1本、『黄金の湯』が2本を引いています(11~5月の冬期間は閉鎖)。館内の湯は全て源泉掛け流しで、泉温が44.5度。泉質は炭酸や鉄分などの成分が混ざっています。17年10月には露天風呂も新たに開設しました。乳白色の湯は美人の湯としても人気です」

 ――食事について。

 「昔から土地で食べられるものをお出ししています。山菜は春に山で採り、5月からは採れたてを提供しております。冬は塩蔵したものや、乾燥から戻したものなどを使用しています」

 ――他には。

 「日本酒を70種類以上そろえています。妙高市とその経済圏だけでも50種類あり、酒どころの酒をぜひ味わっていただきたいです」

 ――主な客層は。

 「シニアや秘湯ファンの方、妙高、石打の二つの山を登るなどアウトドアを楽しむ方の利用が多いです」

 ――課題は。

 「人が一番の問題です。町では働く世代が少なくなり、片道10キロある町から車で運転して通える人となると限られます。働ける人の確保は、温泉街全体の課題でもあります」

 ――将来は。

 「今まで通り、お客さまとの距離をなるべく近く、『ただいま』と言える、親戚の家に遊びに行ったような宿であり続けたいです」

【9室、平日1泊2食1万円から(税別)】

燕温泉 樺太館 – 日本秘湯を守る会 公式Webサイト

 

 
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