旅行各社が坂本龍馬に熱い視線を注いでいる。11月のKNTに続き、JTB、阪急交通社がこのほど「龍馬」を冠したツアーや地元で開催される龍馬関連イベントに参加するツアーを発売した。いずれもNHK大河ドラマ「龍馬伝」の放映開始を受けたものだ。
JTBが12月18日発売したのは、坂本龍馬ゆかりの地を訪ねるツアー。首都圏発着の商品で、方面は高知、京都、長崎、熊本、大分、鹿児島。幅広い地域を対象とし、「国内旅行で人気となっている歴史ゆかりの地を訪れる要素に加えて、旅行の楽しさを味わえる内容とした」(同社)。
商品名は「熱き志士の足跡をたどる維新伝心の旅 坂本龍馬」。
添乗員同行ツアーでは、「龍馬が生まれた土佐への旅」や「龍馬が歩いた長崎への道」といったテーマで龍馬の足跡を追う。京都のフリープランは龍馬と中岡慎太郎の墓のある霊山護国神社、霊山墳墓の拝観券が付く。
パンフレットでは、高知、京都、長崎の各方面で龍馬の歩みを紹介し、龍馬と岩崎弥太郎の概略年表を掲載するなど、歴史初心者でも興味をもてる情報を掲載した。
設定は来年1月4日〜3月。
阪急交通社は高知県観光コンベンション協会の協力を得て「土佐・龍馬であい博」を組み込んだツアーを発売した。ツアー名は「土佐・龍馬であい博と大歩危・祖谷かずら橋2日間」。阪急阪神ホールディングスグループ各社が開催する「高知県×阪急阪神グループ共同 龍馬のふるさと高知キャンペーン」(1月12日〜3月31日)の一環として催行される。
1月17日から2月28日まで、計27本設定した。メーン会場である「高知・龍馬ろまん社中」などを見て回る。旅行代金は2〜4人1室で1人1万3800円。
同社は龍馬伝の放送効果を見込んでおり、2千人の取り扱いを目指す。