須坂祇園祭など3件、文化財登録を答申へ 長野県文化財保護審


県無形民族文化財となる須坂祇園祭

 長野県文化財保護審議会はこのほど、長野県宝として2件、県無形民俗文化財として1件を新たに指定するよう県教育委員会に答申した。答申通り指定されれば、県宝は241件、無形民俗文化財は30件になる。

 県宝指定は、長野市の無上院が所有する「銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像」と、飯山市の忠恩寺が所有する「木造阿弥陀如来立像」。

 銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像は、善光寺宗徒七院とされた無上院伝来であることから、信濃の有力御家人の関与が推察され、貴重とされる。また、木造阿弥陀如来立像は全国的にも数少ない鎌倉時代後期のもので、「一般的な阿弥陀様とは異なり、次の南北朝時代の慶派仏師の作風に連なる特色を示す点で、美術史的に貴重」という。

 無形民俗文化財として須坂市の須坂祇園祭が指定された。1755(宝暦5)年には笠鉾、屋台が曳き回され、1829(文政12)年にはすでに現在に近い形で行われている。

 京都・八坂神社系の系譜を引き継いでいるが、笠鉾などにおいて独自の展開を遂げ、貴重とされる。


県無形民族文化財となる須坂祇園祭

 
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