日本音楽著作権協会(JASRAC)は3日、岩手県の釜石市民ホールTETTOでトーク&コンサート「こころの歌人たち」の第1回公演を開催した。同協会の新しい音楽文化振興事業。日本の音楽シーンを支えてきた作詞家・作曲家をクローズアップし、その作品の魅力と、彼らに影響を与えた作家の作品をたどりながら「歌づくりの素晴らしさ」を伝えるもの。
第1回は作・編曲家で音楽プロデューサーの都倉俊一さんを取り上げた。由紀さおりさんと中川晃教さんを司会に、山本リンダさん、狩人、MAXなど、都倉さんにゆかりがあるさまざまな歌い手が「都倉作品」を歌い上げた。
スペシャルゲストとして音楽プロデューサーの飯田久彦さんを迎え、ピンクレディーの誕生秘話など、都倉さんとの思い出を語ってもらった。
JASRACは、同会の会員や信託者が指定した作品の著作物使用料を東日本大震災からの復興と被災地の音楽文化の振興に役立てる取り組み「こころ音プロジェクト」を実施。会場となった釜石市民ホールTETTOにも、その建設費用の一部として同プロジェクトの基金から寄付をしている。
公演に先立ち行った制作発表では、JASRACのいではく会長、浅石道夫理事長が公演の概要やこころ音プロジェクトを説明。釜石市の野田武則市長があいさつした。
公演の模様は今月30日午後7時半から、NHKBSプレミアムで放送される。
第2回公演は来年3月1日、東京の武蔵野市民文化会館で、作詞家の阿木燿子さんを取り上げて開催する予定。