長野県は、「涼しい夏旅、さわやか信州」をキャッチフレーズにした夏の観光キャンペーンを展開している。期間は9月まで。東日本大震災の発生に対して観光需要を喚起するとともに、電力需給のひっ迫を受け、涼しい気候や充実した体験プランを生かし、連泊客、長期滞在客の誘致に取り組んでいる。
旅行会社や地域が造成した連泊プランや長期滞在プランをPR。長期の滞在を満喫できるように自然や農業を生かした体験プランなども提案している。主なターゲットは、首都圏、中京圏、関西圏。ファミリー層はもとより、テーマ性の高い旅を求める女性層、生活にゆとりのあるシニア層を誘致したい考え。
7月には名古屋駅や東京駅でPRイベントを開催したほか、雑誌や新聞を通じた宣伝、県の公式観光サイト専用ページによる情報発信を強化している。観光庁が主導する官民合同の国内旅行振興キャンペーンとも連携している。
阿部守一県知事は先月、国土交通省でキャンペーンを記者発表し、「長野県内の観光地はどこも元気だ。エアコンが必要ない地域も多く、寝苦しい夜もない。涼しく、さわやかな長野県にお越しいただきたい」と訴えた。記者発表には溝畑宏観光庁長官も同席し、国内旅行の促進を訴えた。
ウェブサイトやパンフレットでは、長期間滞在するほど宿泊料金がお得になる飯山市の「涼・山・泊」や白馬村の「ふぉーゆー白馬」などのプラン、玉滝村の農業体験プランや山ノ内町の志賀高原トレッキングなどを紹介している。
阿部知事(右)が記者発表した