認証団体HDFJがハラールサミット


調印式に臨む富士山国際観光協会の山下茂会長(右)とHDFJのムハマド・ズベル事務局長

調印式に臨む富士山国際観光協会の山下茂会長(右)とHDFJのムハマド・ズベル事務局長

 日本国内のハラール認証団体のうちの一つ、一般社団法人ハラール・ディベロップメント・ファンテーション・ジャパン(HDFJ、東京都新宿区、イドリスノ・マジット理事長)は4日、「ジャパンハラールサミット2014」を都内で開催した。また同日、山梨県内の旅館やレストランなど18社で組織する富士山国際観光協会(山下茂会長)など5団体と、協力関係を定めた協定書に調印した。

 サミットでは、ハラールやイスラム圏との経済関係について、講演とパネルディスカッションが行われた。会場には日本国内の行政やイスラム圏との取引を考えている企業などから多くの関係者が参加し、熱心に耳を傾けていた。

 HDFJは昨年9月に設立された。イスラム諸国会議機構(OIC)内のイスラム標準計測機関(SMIIC)のハラール認定基準にのっとり、イスラム法学者3人の意見を基に認証を出す。

 現在、日本国内にはハラール認証団体や関連団体が乱立し、玉石混淆の状態になっている。国内の現状についてHDFJのムハマド・ズベル事務局長は「(各団体のハラール認証済の)ロゴがたくさんある状態はいいことではない。将来統一すべき」と述べ、国や他団体と積極的に意見交換を行いたい意向を示した。

 また、多くのハラール関連団体の中でHDFJをパートナーに選んだ富士山国際観光協会の山下会長は「他の団体は認証取得だけが目的。HDFJは日本の観光地と一緒になってムスリム(イスラム教徒)受け入れを考えてくれる。協定調印を機にイスラム圏への営業を本格的に進めたい」と意欲を語った。

 HDFJは今後、観光分野ではイスラム圏の旅行会社に働き掛けてインバウンドを推進する。また、OICや湾岸協力会議(GCC)の協力も取り付けていることから、東南アジアだけではなく、中東やアフリカのイスラム教国との経済関係強化にも取り組んでいく方針。して出席したPGAの倉本会長は「ゴルフ業界が一丸となってこの企画を応援している。将来的なゴルフ人口の拡大に期待している」と力強く語った。

調印式に臨む富士山国際観光協会の山下茂会長(右)とHDFJのムハマド・ズベル事務局長
調印式に臨む富士山国際観光協会の山下茂会長(右)とHDFJのムハマド・ズベル事務局長
 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒