紅梅亭の近兼氏が回顧録 旅館業・地域振興・業界活動ふり返る

  • 2019年4月21日

近兼氏(出版記念会で)

こんぴら歌舞伎への思いも

 香川県琴平町の旅館、琴平グランドホテル会長の近兼孝休氏がこのほど、回顧録「夢の実現に向かってこんぴらさんと共に歩んだ旅館業人生―四国こんぴら歌舞伎大芝居35周年に思う」を出版した。料理仕出し業から旅館業を起こした半生とともに、観光・文化振興に向けて公演の復活、継続に尽くした「四国こんぴら歌舞伎大芝居」への思いなどをつづっている。日本観光旅館連盟(日観連)、日本旅館協会の会長を務めた業界活動の日々についても振り返っている。

 近兼氏は1938年、現・琴平町生まれ。父の急死により高校生で家長となり、料理仕出し業を引き継いだ。61年には念願の旅館業を開業し、現在の「紅梅亭」「桜の抄」「琴平リバーサイドホテル」へと成長させた。同書前半では、旅館業への志、経営に関わる苦労と喜びのエピソードを紹介している。

 地元では多年にわたって琴平町観光協会の会長などの要職を務め、地域の振興に取り組んだ。同書では特に、四国こんぴら歌舞伎大芝居にページを割いた。現存する日本最古の芝居小屋ながら廃館状態だった「金丸座」(旧金毘羅大芝居)での歌舞伎公演の復活、今春で35回を迎えた歌舞伎公演を通じた人々との出会いなどを詳述している。

 旅館業界の活動では、2009年に日観連会長に就任して以降、苦心して推し進めた日観連と国際観光旅館連盟の合併にも触れている。両団体の合併は紆余曲折を経て実現。12年に日本旅館協会が誕生し、近兼氏は会長代行、会長を務め、14年に退任している。

 同書には、歌舞伎俳優、観光・旅館業界のトップなど交友の深い41人から近兼氏に寄せられた言葉も収録されている。

 出版に当たり近兼氏は「こんぴらさんのお膝元で旅館をやりたいとの思いを抱いて、がむしゃらにやってきた。まっすぐに行き過ぎて失敗もあったが、地域、観光業界の皆さまには感謝している。80歳になり、平成の時代とともに…とも思ったが、これからも観光、文化の発展のために努力したい」と話した。

 3日には出版記念会が関係者の呼び掛けによって紅梅亭で開かれた。金刀比羅宮の琴陵容世宮司、JR四国の半井真司社長、JTBの野浪健高松支店長・四国広域代表、香川県観光協会の三矢昌洋会長、香川県の浜田恵三知事をはじめ、地元、観光業界の関係者が出席して出版を祝った。

 出版記念会は、近兼氏が3月に文化庁長官表彰を受賞した祝いも兼ねた。表彰の理由は、四国こんぴら歌舞伎大芝居の開催に尽力するなど、文化観光やまちづくりに貢献したことが挙げられている。

出版した書籍

近兼氏(出版記念会で)

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