フリーキラＳ（左）とドクターウォーターの空間噴霧器
フリーキラ製薬（本社東京都港区、旧社名ＮＩＢＭ）は昨年１２月、殺菌消毒剤「フリーキラＳ」（微弱酸性次亜塩素酸水）を発売した。
フリーキラＳの有効成分である微弱酸性次亜塩素酸分子は、細菌やウイルスの細胞膜を透過しやすく、その内部の遺伝子に直接作用し殺菌する。そのため従来の次亜塩素酸ナトリウムに比べて即効性が極めて高く、一般細菌からウイルス、黒カビ、芽胞菌まで幅広い病原微生物に効果を発揮する。たとえば、従来の消毒用アルコールでは無効であったノロウイルスにも効果を発揮する。
フリーキラＳをインフルエンザウイルス（２種）とノロウイルスに混和したところ、１０秒で検出限界以下になったという実証データがあり、即効性の抗ウイルス効果が確認されている。
一方、フリーキラＳの原材料は食品添加物としても認められており、水道水の殺菌消毒にも用いられていることから、人体に無害である。
このように、高い殺菌・消毒効果と安全性を併せ持ち、２０１６年１０月に、第２類医薬品として厚生労働省から製造販売の承認を受けた。次亜塩素酸水の殺菌消毒剤の中で医薬品として認められているのはフリーキラＳだけである。
手指や調理器具・食器、室内、浴室、便所の消毒には原液をそのまま使用。野菜・果実など食材の消毒には５～８倍に希釈して浸す。
同社はフリーキラＳと同様の製法で作られた除菌・消臭水「ドクターウォーター」（日用品）も有している。これは人体由来のノロウイルスに遺伝子レベルで完全殺菌したという実証データを、国内で唯一保有している。ドクターウォーターは、既に全国の旅館・ホテルや老人福祉施設、保育園・幼稚園、飲食店、食品工場などで利用されている。
また、ドクターウォーターを室内に噴霧する新型の空間噴霧器を近く発売する。これは室内の除菌や消臭だけでなく、花粉症対策にもなる。
フリーキラ製薬は東京都港区白金台２の２６の１０。ＴＥＬ０３（３２８０）１３５７。
