
帝国データバンクがこのほど公表した今年10月の景気動向調査で、旅館・ホテルの景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は前月比2.1ポイント増の59.7。前月に続き、2カ月連続で全51業種中のトップとなった。全業種計は同0.3ポイント増の44.7と、3カ月ぶりに改善。「国内景気は活発な各種イベントやインバウンド需要に加えて半導体関連などがプラス材料となり、小幅ながら上向いた」(同社)。
旅館・ホテルのDIは今年3月から8カ月連続で判断の分かれ目の50を上回った。前月は4カ月ぶりに全51業種中のトップに返り咲き、10月も連続してトップになった。
10の業界別では、9業界が改善。卸売(0.2ポイント減の41.7)のみが悪化した。
サービスは0.4ポイント増の50.8と、判断の分かれ目の50を唯一超えた。サービスの15業種中で、旅館・ホテルのほか、電気通信、情報サービスなど5業種が50超となった。ほかの業界で50を超えた業種はなかった。
運輸・倉庫は1.3ポイント増の44.1と3カ月ぶりに改善した。「バス旅行や学校送迎が増加したこと、各所でイベントが復活したことなどは貸し切りバスやタクシー利用で景気の押し上げ要因となった」(同)。
全国10地域別では東海、九州など7地域で改善。東北など3地域で悪化した。
企業の規模別では、大企業、中小企業、小規模企業の全てが5カ月ぶりにそろって改善した。
企業からの景況感の主な回答は次の通り。
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