
県調査 宿泊施設など高評価
新潟県は、県内の温泉地や観光地を訪れた観光客を対象に実施した「観光地満足度調査」の結果をまとめた。それによると、訪問地に「満足」と答えた人は88.6%と過去最高だった。項目別では「宿泊施設」や「食事」の評価が高く、観光関係者によるサービス向上などの取り組みが一定の成果を上げたとみられる。
佐渡・両津地域の人気高まる
調査は7回目。17年11月から昨年9月までの期間、県内の宿泊施設(従業員10人以上の計107軒)の客にアンケート用紙を配り、答えてもらった。1万1928人から回答があった。半数が60代以上で、出発地をみると、関東40.4%、県内36.4%などだった。
県内温泉地などに対する県全体の総合満足度(大変満足、満足、やや満足の合計)の割合、88.6%は前回より1.2ポイントアップ。項目別満足度では「宿泊施設」が78.3%と最も高く、次いで「食事」の77%、「周辺の景観・雰囲気」が64.7%など。「全ての項目で満足度が前回調査より増加した」(観光企画課)という。
「宿泊客全体の総合満足度が高い温泉地等」では、佐渡市の両津地域が1位となった。両津地域は「温泉街や周辺の景観・雰囲気」「買い物(土産)」「地域のおもてなし」「案内看板・サイン表示の充実度」といった項目別でもトップだった。
総合満足度が高かった宿泊施設は、収容人員で規模を分け、50音順でベスト5を出している。251人以上の大規模施設では白玉の湯 泉慶(新発田市)やホテル小柳(田上町)などがランクインした。
一方、リピーターの割合は56.3%で、前回より2ポイント増。特に、「10回目以上」が1.4ポイント上昇しているのが目立つ。温泉地・観光地別では、佐渡の相川・両津地域で「初めて」(新規客)の割合が高くなった。