復興庁の東北復興・創生顕彰、大船渡の語り部など10件

  • 2018年3月15日

語り部として活動している大船渡津波伝承館の斎藤さん(右から3人目)

 復興庁は、「『新しい東北』復興・創生顕彰」について、2017年度は10件(個人1件、団体9件)を選んだ。東日本大震災で被災した経験を伝える語り部の活動や観光産業の振興のため、工夫を凝らしたプログラムを作っているチームの取り組みなどを高く評価した。

 この顕彰制度は、震災を乗り越え、新しい東北の実現に向け取り組んでいる個人、団体を顕彰することで、その取り組みを情報発信するとともに、被災地内外への普及、展開を図る目的で16年度からスタートした。

 外部有識者による選定委員会を経て、228件の応募の中から10件を選んだ。式典は2月中旬、仙台市で行った。

 個人で唯一選ばれたのは「大船渡津波伝承館」(岩手県大船渡市)の館長兼理事長の斎藤賢治さん。津波に遭遇した自身の経験と自ら撮影した映像を使用し、被災の経験を伝える語り部としての活動に取り組み、13年春に伝承館を設立、館長に就いた。伝承館や講演活動などを通じて、各地で経験を伝えるとともに、震災の伝承の重要性について発信している。

 また、防災・減災コンテストを開催し、防災・減災に取り組んでいる団体などと連携、防災・減災の知見やノウハウ、課題の共有などにも取り組んでいる。

 観光チーム気仙沼(宮城県気仙沼市)は、気仙沼観光の振興を図ろうと、気仙沼ならではの仕事や暮らしを発信するための「しごと場・あそび場ちょいのぞき気仙沼」を立ち上げた。水産業や農業など観光業以外のさまざまな事業者が参画し、観光客に日ごろの仕事や暮らしを面白く体験してもらえるよう工夫を凝らしたプログラムを作り、提供している。

 東北のことを思い出すきっかけになるよう、関西の大学生が作った「きっかけ食堂」(京都府)の取り組みもユニークだ。

 毎月11日夜、東北の食材を使った食堂をオープン。東北の各地から魚介類や野菜などを仕入れ、生産者の思いやこだわりを来店者に伝え、食を通して人のつながりを創出することで、東北の魅力を発信し、東北に思いを寄せるきっかけになればと始めた。食堂のほか、震災を知らない子どもたちに向けたトークや魚解体ショー、被災地支援に興味のある小中学生との東北支援企画の運営など関西にいてもできることを継続的に行っている。

 このほか、顕彰されたのは次の通り。

 釜石〇〇会議実行委員会(岩手県釜石市)▽NPO法人遠野まごころネット(同遠野市)▽愛さんさんグループ(宮城県石巻市)▽日本カーシェアリング協会(同)▽NPO法人ザ・ピープル(福島県いわき市)▽NPO法人相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会(同相馬市)▽味の素グローバルコミュニケーション部CSRグループ「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」(東京都)

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