山形県、上期の外客数は34%減、震災が影響


 山形県はこのほど、今年上期(1〜6月)の同県内の外国人旅行者の受入実績調査の結果を発表した。期間中の延べ受け入れ人数は3万4955人で前年同期比33.9%減だった。1〜2月は海外からのスキー目的の入込客が増加したが、3月以降は東日本大震災の影響により大きく減少した。

 県内宿泊施設98施設と立ち寄り施設11施設を対象に調査した。

 スキーシーズンの1〜2月は、韓国やオーストラリアからの入込数が増加。しかし同県への訪日客の大半を占める台湾からの訪日客が、旧正月の休暇期間が短かったことなどから減少したため、同17.1%減の3万2201人にとどまった。

 3〜6月は同80.4%減の2754人で、大幅な落ち込みとなった。

 宿泊者数は2万1567人(前年同期2万4970人)、立寄者数は1万3388人(同2万7895人)。立寄者数が1万4千人以上減少しているものの、宿泊者数は3千人程度の減少にとどまった。

 主な市場別の動向は、台湾が46.5%減の2万794人、韓国が同38.1%増の6254人、香港が同32.7%減の3568人。韓国は、仙台空港定期便を使った1〜2月のスキーツアー客の増加などがプラスに働き、半期通しても前年を上回った。

 
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