国際観光施設協会(鈴木裕会長)は6日、東京・飯田橋の協会会議室でプレス発表会を開き、19日から始まる国際ホテル・レストラン・ショー(ホテレスジャパン)への出展概要を説明した。電動車いすや人工知能(AI)を使った自動搬送機(ITワゴン)のデモンストレーションを中心に、「1年の集大成をみせる」(鈴木会長)と意気込む。
ITワゴンは人手不足に悩む中小旅館の生産性を高める目的で開発。厨房から食堂への料理の運搬、食堂から洗い場への食器の下げ、玄関から客室への荷物の運搬を支援するのが狙い。
期間中、協会ブースでデモンストレーションを行うとともに、21日には針谷了・日本旅館協会前会長が配膳ロボットの可能性について講演する。
車いすを客室で使用するには客室改修が伴う場合があるが、電動車いすは客室に合わせる「逆転の発想」(鈴木会長)で開発に着手。
今回は浴室空間での可能性にチャレンジ。会場内にユニットバスを想定した1420サイズのハーフユニットを用意し、車いすによるデモ(21日、協会ブース)を披露する。メカナムホイールという縦横無尽に走行回転する駆動装置を備え、座る位置も上下するという。
このほか、エコ・小無料相談コーナーの開設、イベント用管理木柵「Ki―saku」の展示なども行う。
AIを使った自動搬送機(ITワゴン)