
名寄市で開催されたセミナー
12月に静岡の高校が道北地域に
農村ツーリズムを推進する北海道農政部は、農家での宿泊や作業体験などを組み込んだ教育旅行の受け入れ地域の拡大に向け、地域間の連携や農家の理解を促進する取り組みに力を入れている。
8~9月には、これまで農家での受け入れが少なかった道北地域の4カ所で「教育旅行受入推進セミナー」を開催。名寄市、羽幌町、豊富町、浜頓別町でのセミナーには、それぞれ地元の農業者や農協、漁協、商工会、観光協会、自治体の職員ら40~60人が参加した。
講師の関係機関や農泊実践者、教育旅行コーディネーター、道外の学校関係者から、地域ぐるみの取り組み事例や受け入れの留意点などの講演を聞き、道北地域における体制づくりを考えた。
農泊の実践者からは、「最初は家族全員が不安だったが、受け入れてみると良い子ばかりで満足感が高かった」「生徒たちと接するのは楽しく、勉強にもなった」「費用は体験料が支払われるので、問題はなかった」などの発言があり、コーディネーターや学校関係者からは「何といっても家族の同意が必要であり、広げるには地域のネットワークづくりが不可欠である」ことが強調された。
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