北海道内を周遊する観光列車の可能性を探るため、道では1月27、28の両日、2017年度第3弾となるモニターツアーを行う。釧路と網走を結ぶ釧網本線を舞台に「氷雪のネイチャーロード純白冬紀行・釧網本線」として実施する。
かつてのリゾート列車「クリスタルエクスプレス」号を使った日帰りツアー。27日は釧路発、28日は網走発となり、募集定員は各80人。
雪に覆われた釧路湿原や流氷の押し寄せるオホーツク海の景色を楽しんでもらうほか、途中で貸し切りバスに乗車して、神秘の湖といわれる摩周湖の見学や川湯温泉での昼食を堪能してもらう。
道では、全国各地でさまざまな観光列車が運行されているのを受けて、16年度に観光列車の実現を考える有識者会議を設置。全国の事例の調査や課題の議論などを行い、17年度に道東・道北地域を対象に課題の検証に向けたモニターツアーを企画した。
モニターツアーの第1弾は、10月28~29日に旭川から稚内・留萌を回る1泊2日の道北コース(参加者160人)。第2弾は、11月3~5日に札幌から釧路・網走を回る2泊3日の道東コース(同80人)を実施。道外からの参加も多く、道東・道北地域の大自然、地元グルメなどを楽しみ、好評を博した。
道では、モニターツアーの結果などを踏まえ、有識者会議で今後の取り組みを議論することにしているが、18年度の事業継続を検討している。