トラベルカフェで北九州への小旅行を楽しんで──。北九州市はスターフライヤーと組んで、1日から1カ月間、JR新宿駅近くの「トラベルカフェ新宿サザンテラス店」を貸り切る。店内のいたるところに市の観光スポットやスター社をアピールするポスターなどが張られ、来店客の旅心をくすぐる仕掛けとなっている。
地方自治体と航空会社が期間限定でカフェを貸り切り、観光宣伝するのは珍しい。
ポスター張り出しのほか、店員の制服はスター社のポロシャツに変更、トイレには市内で集めた紙パックや古紙などで作ったリサイクルペーパーを使用するなど、環境への取り組みもアピールする。また、門司港焼きカレーや小倉が発祥と言われる焼きうどんなど「都内ではここでしか味わえないメニューを期間限定で提供する」(永元博文市観光係長)。
午後6時以降に来店した先着50人には銘菓を、アンケート協力者には空港オリジナルクオカード300円分をプレゼントするなど特典も付けた。
カフェの来店者は1日当たり約500人。期間中約1万5千人に北九州やスター社をアピールできると踏んでいる。
昨年春には北九州空港が開港。年間約120万人の利用者があったという。「首都圏からの観光客も徐々に増えつつあり、このイベントで知名度向上、誘致を図りたい」(同)と意気込む。
カフェ貸し切りで北九州市とスター社をPR