日本政府観光局(国際観光振興機構、JNTO)は7月28日、08年上半期(1〜6月)の訪日外客数が前年同期比10.0%増の433万7400人と発表した。上半期で初めて400万人台を記録。タイ、シンガポールなどで新規の訪日ツアーが増加、各地への航空便の拡充なども奏功した。
市場別に見ると韓国は8.1%増の132万2400人。3月を除き、毎月過去最高を記録した。「昨年に比べて伸び率が鈍化したものの、VJCによる広告、日韓観光交流キャンペーンなどにより上半期の訪日客数は過去最高となった」とJNTO。
台湾は、桜観賞ツアーなどの宣伝効果、チャーター便の運航で6.9%増の72万2700人。中国は桜観賞ツアーの宣伝効果がプラスに影響し14.9%増の49万9200人となった。香港はVJC観光親善大使を起用した広告、航空便の拡充などにより、36.7%増と大幅な伸びで26万7千人。タイは30.6%増の11万1200人。シンガポールは26.2%増の78万300人。豪州は19.4%増の12万5900人となった。
欧州、北米市場ではドイツは7.9%増の6万2400人、フランスは9.8%増の7万1600人。米国は0.5%減の40万1300人。一方、米国内の景気低迷、燃油サーチャージの値上げがマイナスに作用した。カナダは9.4%増の8万6500人。
出国日本人数は消費マインドの冷え込み、燃油サーチャージの増額がマイナス要因となり、4.8%減の793万9千人となった。