庭園演出に注力 新商品など展開
ホテル椿山荘東京(東京都文京区)は11月5日、メディア向け発表会を実施し、開業70周年に向けた同館の取り組みを説明した。2020年から3カ年計画で進めている「庭園プロジェクト」の集大成となる園内特別イベント「森のオーロラ」の公開、同イベントに合わせ提供を開始する「オーロライブニングハイティー」の試食会も行った。
冒頭、山下信典総支配人は「コロナ禍で短縮営業、開業以来初となる休業を経験し、心苦しい日々を過ごしてきた。そんな中でも開業70周年に向けた準備を進めてきた」と振り返った。山下氏は同館の存在意義を見直し、創業者の思いの原点にある「いつの時代も、その時代のオアシスである」ことを再認識したと述べ、「都会のオアシスとして、圧倒的な絶景と、温かいもてなしで、来訪者に活力を与え続けられる環境でありたい」との方針を語った。
マーケティング支配人の眞田あゆみ氏は、開業70周年を迎える2022年に向け、20年に東京雲海、21年には七つの季節を感じる園内演出を開始し、今年の最後の季節「冬」の見どころとして園内でのオーロラ演出を来年2月7日まで開催すると発表した。同館の象徴であるツバキをモチーフにした70周年ロゴを採用し、「リセット」「リラックス」「リフレッシュ」「フューチャー」をテーマにした新商品、新サービスを併せて発表した。リセットでは、館内の「N2クリニック」で体の状態の簡易検査を行い、結果を踏まえた特別トリートメントプランをリラクゼーション施設「悠 YU, THE SPA」で提供する。リラックスでは、来年1月にECサイトを改訂し、好評を得ている枕など、ホテルでの癒やしを感じる商品を展開していく。リフレッシュでは、庭園を専門家とともに調査し、文化的な活用の可能性を探り、同館利用者参加型の学びを主体とするイベントを発信していく。フューチャーでは、多様な価値観を持つ人々の快適な滞在を実現するため、ジェンダーフリートイレの増設を予定している。
森のオーロラ開催期間には、特別ディナープラン「オーロライブニングハイティー」を設定し、オーロラをイメージしたシャンパンカクテル、フレンチトーストと小エビのカクテル オーロラソース、オーロラカラーのクリームデザート「メレンゲシャンティ~オーロラ~」などを提供する。1人当たりの料金は5060円(消費税込み)、フリーフロー付きは1万1千円(同)。
「メレンゲシャンティ ~オーロラ~」
森のオーロラ
山下総支配人