トップツアーは11日、韓国の海外旅行市場2位の大手旅行会社・モードツアーネットワーク(ソウル市、洪起政社長)と業務提携を結ぶ。韓国からのインバウンド客の取り込みを強化するのが主な狙い。日本を訪れるモードツアーの顧客の日本での宿泊や鉄道、航空券の手配などを行う。また欧米客などをターゲットとした共同商品の造成なども進める考えだ。
提携は日韓双方向での国際事業を進めることで旅行事業の拡大と業績拡大を図るもの。両社がそれぞれの国で培ってきたインバウンドについての企画力、仕入力、販売力を利用し合う。双方向チャーターによる共同商品や、日韓両国以外の旅行者をターゲットとした周遊商品の企画も行う。
トップツアーは、年内に発表するインバウンド向けサイトについてもモードツアーのノウハウを生かすほか、モードツアーのシステムとの連携も進める方針だ。
年内に顧客の相互受け入れを始める予定で、韓国人客の受け入れ目標は2010年に1万人。日本からの旅行客と合わせ2万人の送客を目指す。
トップツアーのインバウンド事業は、取り扱い額の地域別シェアで欧米が約8割で残り2割はアジア地域、アジアからインバウンドはすべて公務旅行関係となっている。
今回の提携でアジアからの個人旅行客の取り込みに本腰を入れることとなり、同社では「韓国はもちろん、中国やシンガポールなどからのインバウンド拡大にもつなげたい」と期待する。