ジャルパックと跡見学園女子大、包括連携協定を締結


手を握り合う笠原学長(中央左)と江利川社長

 ジャルパックと跡見学園女子大学(東京都文京区、跡見女子大)は4日、包括連携協定を締結した。人的、知的資源の交流を促進し、広く観光産業や大学教育の未来のために協力体制を整える。大学生の教育現場から産業界へのスムーズな移行、卒業後に即戦力となる人材育成に取り組む。

 同日には、跡見女子大文京キャンパスで締結式を開催。ジャルパックの江利川宗光社長は「観光産業は世界的に拡大している。訪日が3千万人、アウトバウンドが2千万人の時代となり、旅行会社の役割も変化している。ただ迎えるだけでなく、産学連携の中で社会課題、地域創生を行わなければならない。これまでも連携事業を行っていたが、さらにステップアップさせる」と意気込んだ。同社が大学と包括連携協定を行うのは初めて。

 跡見女子大学の笠原清志学長は「包括連携協定により、今後の調査や研究で新たな道が築ける。観光産業は訪日、東京五輪などを通じて新たな次元へと入り、教育学も転換期へと突入する。問題を議論する場を持ちながら、新しいリソース、ネットワークを生かし、発展につなげる」と述べた。

 学生を代表してあいさつした西出千尋さんは「座学で学んだ理論を現場で実践する場をいただき感謝している。産学連携のプロジェクトに全力で取り組みたい」と話した。今後は、地方の魅力を伝えられるツアー作りを共にしたいと訴えた。

 観光業界に今後必要な人材像については「世界のマーケットにアンテナを張り、ビジネスの課題に打ち手を持つ人」、笠原学長は「教養と実践をバランスよくできる人」と答えた。

 今後、両者は新しい時代の産学連携として(1)大学の「知見と研究」、大学生の「若い感性や情熱」、ジャルパックの「プロ集団と実績」を相互に活用した、実践教育(2)大学生へ商品造成などを通じ、実践、振り返り、改善提案の場の提供(3)地域と連携した新しい素材を組み込んだ商品開発―に取り組む。このほか、トップ同士が意識を共有するトップミーティング(年2回予定)のほか、講師派遣による人材教育支援などが行われる予定だ。


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