エミレーツ航空は6月11日、2026 APEX Best in Airline AwardsにおいてBest Overall Airline in the Middle East(中東地域最優秀航空会社)を受賞した。授賞式はアイルランドのダブリンで開催され、一貫して卓越した顧客体験を提供してきたことが高く評価された。
今回の受賞は、「座席の快適性」「客室サービス」「機内食・飲料」「機内エンターテインメント」「機内接続サービス」という5つの評価項目で優れた評価を獲得した結果だ。評価の特徴は、実際に搭乗した旅客による匿名かつ中立的なデータに基づいている点にある。世界旅行管理アプリ「TripIt® from Concur®」との提携を通じて収集されたもので、2026年のアワードでは世界600社以上の航空会社を対象に、100万便を超えるフライトに対する搭乗者評価が集計された。
全クラスで刷新が進む座席
エアバスA380、エアバスA350、ボーイング777のいずれの機材においても、快適性に対して高い評価が寄せられた。機能性と快適性を追求して設計された客室、ゆとりあるパーソナルスペース、人間工学に基づいた座席により、長時間のフライトでも旅客がリラックスしたり、仕事をしたり、快適に休息できる環境が整っている。
エミレーツ航空では現在進行中の機材改修プログラムの一環として、全クラスの座席と機内設備の刷新を進めている。
エコノミークラスについては、2026年10月以降にSafran社製の新型Z400シートを順次導入する予定だ。軽量設計で快適性と利便性を高めるとともに、8方向に調整可能なヘッドレストを備え、首や頭部を快適に支える。
受賞歴を持つプレミアム・エコノミークラスでは、ゆとりあるリクライニング機能を備えたクリーム色のレザーシートに加え、レッグレスト、フットレスト、6方向に調整可能なヘッドレストを採用している。充電ポート、サイドテーブル、13.3インチのパーソナルエンターテインメントスクリーンも備わり、長距離フライトでの快適さを追求した仕様となっている。
ビジネスクラスには、Safran社製のS Loungeデザインに着想を得た新しい座席がすでにA350型機で導入されている。より高いプライバシー性を実現し、専用マットレスと枕を備えたフルフラットベッドへと変換可能だ。ワイヤレス充電、カスタマイズ可能なムード照明、充実した収納スペース、ミニバーの設備、複数の充電オプションも備えている。
ファーストクラスでは「空飛ぶホテルの客室」とも称される完全個室型のプライベートスイートを提供する。電子制御ドア、調整可能な空調、ムード照明を備え、座席はシームレスにフルフラットベッドへと展開できるほか、エミレーツ独自のゼログラビティポジションにも調整可能だ。
140超の国籍が担う「ミシュラン流」おもてなし
客室サービスの評価を支えるのは、140を超える国籍の客室乗務員と、70以上の言語への対応だ。エミレーツ航空は「卓越性、気配り、革新性、情熱」の4点を柱とするホスピタリティを掲げ、世界水準のホスピタリティを取り入れた研修プログラムを提供している。
研修の特徴として、ミシュラン星付きレストランのサービス理念から着想を得たトレーニングを導入している点が挙げられる。客室乗務員は専門的な知識や技能に加え、旅客のニーズを先回りして察知し、一人ひとりに寄り添ったサービスを提供する力を身につけている。
機内では、食事を提供するタイミングや照明の切り替えに至るまで細やかに設計されたサービスにより、快適でパーソナライズされた空の旅を提供。旅客一人ひとりへの心のこもったコミュニケーションを通じ、質の高い旅行体験を実現している。
キャビアからベビーフードまで、全クラス対応の機内食
機内食・飲料サービスでも高評価を獲得した。すべてのクラスにおいて世界各国の食文化から着想を得た料理と就航地の特色を取り入れたメニューを提供し、新鮮な食材を使用したコース仕立ての食事のほか、ソフトドリンク、ジュース、紅茶、コーヒー、アルコール飲料など各種ドリンクをそろえている。
多くの路線でお子様向けの特別機内食を提供しているほか、乳幼児連れの旅客にはオーガニックベビーフード、粉ミルク、哺乳瓶も無料で利用できる。また、ヴィーガン、ベジタリアン、グルテンフリー、減塩食をはじめ、食事制限や健康上のニーズ、宗教・文化的要件に対応した幅広い特別機内食も用意している。さらに、クリスマス、イード、ディワリ、旧正月など世界各地の祝祭に合わせた特別メニューも提供。無料のポップコーンやクッキー、一部路線でのプレミアムアイスクリームなど、季節限定の特別メニューも定期的に導入している。
プレミアム・エコノミークラスでは、ロイヤル・ドルトンの陶磁器食器、ステンレス製カトラリー、リネンのテーブルクロスを使用した上質なダイニング体験を提供する。プレミアム・エコノミークラス限定のシャンドン・スパークリングワインも楽しめる。
ビジネスクラスでは、各就航地の食文化から着想を得たコース仕立てのグルメメニューを提供し、シェフが監修した料理とモエ・エ・シャンドンのシャンパンとのペアリングも楽しめる。厳選されたプレミアムワイン、スピリッツ、シャンパンを無料で提供している。
ファーストクラスでは「ダイン・オン・デマンド」サービスを通じて、旅客が好きなタイミングでアラカルト料理を楽しめる。厳選された旬の食材を使用した料理に加え、キャビアを提供。一部路線ではグルメ志向のヴィーガンメニューも用意し、和牛スライダー、ロブスターロール、ポップコーン、枝豆など映画鑑賞のお供にもなる人気メニューをそろえている。
ドリンクサービスも充実しており、エミレーツ航空はファーストクラスにおいてドン・ペリニヨンをグローバルネットワーク全体で一貫して提供する世界唯一の航空会社だ。
6,500チャンネル超の「ice」が機内エンタメを牽引
多くの旅客にとってエミレーツ航空を象徴するサービスとなっているのが、受賞歴を誇る機内エンターテインメントシステム「ice」だ。6,500以上のチャンネルを提供し、映画、テレビ番組、音楽、ポッドキャスト、ライブスポーツ、教育コンテンツなど豊富なラインアップを網羅している。
具体的には、約3,000本の映画、3,000枚の音楽アルバム、600以上のテレビチャンネルおよびボックスセット、200本以上のドキュメンタリー番組に加え、お子様向けコンテンツも充実している。
HBO Max、Disney+、Paramount+、Discovery+、BBC、Bloomberg Originals、Shahid、Spotifyなど主要プラットフォームとの提携により、大作映画、高評価テレビドラマシリーズ、ドキュメンタリー、限定コンテンツを楽しめる体制が整っている。ポッドキャスト、語学学習プログラム、インタラクティブゲーム、ライブスポーツおよびニュースチャンネルも提供している。
Starlinkを全機材へ、2027年半ばに完了見込み
機内接続サービスの分野でも世界中の旅客から高い評価を得た。エミレーツ航空はStarlinkとの提携を通じて機内インターネット接続サービスの新たな業界基準を打ち立てている。次世代の機内接続プログラムにより、超高速かつ低遅延のインターネット接続環境を実現しており、旅客は地上と変わらない感覚で動画のストリーミング視聴や仕事、ウェブ閲覧を利用できる。
2025年11月の発表によると、Starlinkはエミレーツ航空の運航中機材全体へ順次導入される予定で、2027年半ばまでの完了を見込んでいる。無料で提供されるこのサービスにより、旅客は空の上でも高速インターネット接続を利用できる。
導入は加速しており、すでに33機のボーイング777-300ER型機への搭載が完了。また、Starlinkを搭載した最初の3機のエアバスA380型機も運航を開始した。すでに数十万人の旅客がStarlinkを搭載した便を利用し、動画のストリーミング視聴やオンラインゲーム、ビデオ通話、リモートワーク、SNSの利用などを楽しんでいる。
APEXアワードは、世界で広く利用されている旅行管理アプリ「TripIt® from Concur®」との提携を通じて収集された搭乗者による匿名・中立的な評価データをもとに審査を行うもので、2026年のアワードでは世界600社以上の航空会社を対象に100万便超のフライトが集計対象となった。





