【食と観光 訪日客4000万人時代の和食 19】「いただきます」と「ごちそうさま」は、お金のかからない日本の土産 中冨貴仁

  • 2018年5月29日

 食事の文字を分解していくと、人+良+事となる。

 つまり、日々いただいている食事は、栄養を摂取することだけではなく、人々を良い方向へ導いてくれる大切な行為ということだ。

 その食事には日本独特の食文化用語が存在する。それは「いただきます」と「ごちそうさま」。その意味は、ご承知だと思うが「いただきます」は、私たちの命をつなぐ食べ物のほとんどが、他の命の犠牲の上に成り立っていることだ。その大切な命を頂戴する意味で「いただきます」。

 そして、「ごちそうさま」は馳走で、走り回るという意味から、この食事が口に入るまで名も知れぬたくさんの人々が作り、採取し、運び、そして料理をして提供してくれたことへの感謝の意味が含まれている。

 このような深い意味のある食文化用語を日本では、日々老若男女が食卓で唱えている。このような素晴らしい用語を唱えて食事をする国は日本だけではないだろうか。

 私はこの「いただきます」と「ごちそうさま」を世界へ輸出したいと考えている。その良いチャンスが2020年東京オリンピック・パラリンピックではないか。

 インバウンドのお客さまにも地産地消のお料理とともに「ITADAKIMASU」と「GOCHISOUSAMA」を体験していただくことで、食事に対する畏敬と感謝の意味を今一度再確認していただき、楽しい食事の時間を過ごすのも大切な観光の一つではないだろうか。

 お金のかからない日本のお土産に「ITADAKIMASU」と「GOCHISOUSAMA」という食文化もお持ち帰りいただければ幸いに思う。

(国際観光日本レストラン協会理事 神田仏蘭西料理・聖橋亭、中冨貴仁)

 
 
 
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