【食と観光 訪日客4000万人時代の和食 10】合成添加物を排除し、自然の食の提供を 伊澤平一

  • 2018年1月2日

 21世紀は「健康」がキーワードといわれ、昨今はその維持増進のため、あらゆる食品が市場にて宣伝されている。

 私どもは9代目の造り酒屋で、終戦前はご来仙の皇族方の御宿奉仕を行った迎賓館を戦災により失ったが、4半世紀前に再興した。

 「一国の食卓の歴史はその文明の歴史である」「一食懸命」「医食同源」「天の美禄、佳肴招福」「お客さまの健康第一」をモットーに良質の食の提供を実践しているが、最近特に懸念されるのは、われわれの生命が依存する飲食の質と安全が、大量の合成添加物の使用により極めてないがしろにされていることである。

 加工食品の普及は合成添加物の使用により急速に拡大したが、その成分表示が完全でないが故に消費者は購入に際し、それらを理解し自らの健康のため、細心の注意をする者は非常に少ない。合成添加物の大量、連続摂取による副作用のデータは皆無に近いが、その単品使用でも副作用が指摘されているものが多い。

 特に、調味料(アミノ酸等)と表示されているうまみ調味料は、グルタミン酸塩(MSG)を約97%含み、自然のグルタミン酸とは全く別物であり、中華料理店症候群として一過性自律神経失調症と味覚異常を起こすが、その未使用は「おいしくない、味がない」などとして極めて安易に大量に使用されている。

 われわれはお客さまの健康を守るため、これらの合成添加物を排除する。特にこれからますます増加するインバウンドのお客さまに、安心・安全な日本の自然の食事、1日3回提供される食材に、自然の食を提供することを即実行すべき時であると思う。もちろん、家族の健康のためにも…。

 (国際観光日本レストラン協会常務理事 仙台勝山館、伊澤平一)

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