【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン 578】事業再構築補助金の計画書6 青木康弘


青木氏

 前回に引き続き、第1回通常枠の採択率100%だった弊社の事業計画作成ノウハウを生かして、採択率の高い計画書を作るコツを紹介しよう。紹介する項目の順番に沿って作成すれば完成するのでぜひチャレンジしてほしい。

 11、価格的・性能的な優位性

 補助事業として取り組む新規事業が地域の競合他社と比べて、価格面、性能面でどのように優れているか箇条書きでまとめよう。旅館業に詳しくない審査委員でも分かりやすく、自社の優位性が際立つよう競合他社と対照的に書くと良い。

 価格的優位性の例としては、地域の競合他社がエージェント経由の予約が中心で送客手数料の負担が大きい一方、補助事業として取り組む新規事業は直接予約を強化することで低価格での販売を可能とすることが挙げられる。

 性能的優位性の例としては、一般的なキャンプ場が山林を切り開いて区画貸しを行うため最低限のインフラ設備となる一方、旅館の敷地に開設するキャンプ場は電気、水道、トイレ等のインフラのほか、温泉利用もできることが挙げられる(旅館がキャンプ場事業に取り組むケース)。

 12、価格的・性能的な収益性

 補助事業として取り組む事業が、他社が取り組む類似事業と比べて、売り上げ面、利益面でどのような優位性があるか箇条書きでまとめよう。一般的に新規事業は、自社が行っている既存事業と関連性の高い事業ほど成功確率が高いと言われている(関連多角化)。そのため、既存事業とのシナジー効果がある項目を記述するとまとめやすいだろう。

 例えば、旅館の既存設備を活用して新規事業に取り組む場合には、旅館の敷地やアメニティ、料理、温泉を活用することができるので、旅館業を営まない競合他社よりも低コストで優れた商品サービスが提供できるといえる。接客サービスについても旅館業で教育訓練されたスタッフが在籍していることで、追加費用なく高品質のサービスを提供できるといえる。

 項目ごとに○△×や10点満点で評価を行い、審査委員が一目で分かるように表記の仕方を工夫すると良いだろう。

 (アルファコンサルティング代表取締役)

 
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