【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン 573】事業再構築補助金の計画書1 青木康弘

  • 2021年7月13日

青木氏

 事業再構築補助金(通常枠)の採択結果が先日発表された。平均採択率は30%台と狭き門であったが、弊社が事業計画を作成支援した先の採択率は100%だった。支援した全ての企業で上限6千万円の補助金を獲得することができたのだ。今回コラムでは、申請業務で得た経験を生かして、採択率の高い計画書を作るコツを紹介しよう。本号から紹介する項目の順番に沿って作成すれば完成するのでぜひチャレンジしてほしい。

 1、事業概要

 初めに、現在の事業の状況を説明しよう。法人名や住所、業種、従業員数、代表者名、客室数、宿泊定員、付帯設備を表にまとめたり、会社の歴史を年表形式で整理したりしながら文章を書いていくと良い。会社の歴史は、審査委員に興味を持ってもらえるよう、なぜこの場所で旅館・ホテルを始めることになったのか、どのような思いで創業したのか、困難な状況をどのように乗り越えたのか、世の中の変化にどう対応してきたのか物語形式で肉付けしていくと良いだろう。

 また、代表者の経営に対する考え方も盛り込むと良い。一人称形式で、どうして経営を引き継いだのか(創業したのか)、会社を発展させるための理念やスローガン、顧客や地域に対する思いを書くと、審査委員が興味をもって読み進めてくれるだろう。計画全体の「つかみ」となる部分なので気持ちをこめて書くと良い。

 2、強み・弱み・機会・脅威

 補助金事務局から公表されている資料において、事業計画に含めるポイントの例として、「強み・弱み、機会・脅威」という表現があるが、要はSWOT分析をしなさいということである。ウェブ検索すれば、SWOT分析の書き方やテンプレートが出てくるので参考にして作成してほしい。

 例えば、強み・弱みとして書きやすいのは、立地やサービス、料理、運営体制、スタッフ、販売マーケティング、設備、ITシステム、単価・稼働率の状況などである。機会・脅威として書きやすいのは、立地する観光地の集客力、訪日外国人客の動向、交通網の状況(2次交通含む)、アウトドアなど関連マーケットの動向、少子高齢化、大手の市場参入などである。

 (アルファコンサルティング代表取締役)

 
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