前回に引き続き、初めて取り組む方でも分かりやすいように補助金申請のコツを紹介したい。事業再構築補助金や観光庁の補助金をはじめとして、旅館・ホテル、観光事業者が申し込めるものが相次いで公表されている。助成額が数百万円から数千万円と高額なものが多いので、ぜひ獲得して、アフターコロナにおける業績改善のきっかけとしたい。
13、計画書に独自性を出して差別化する
旅館・ホテル業の補助金申請は、似たり寄ったりのものになりがちだ。事業再構築補助金を例に挙げると、客室の改装やグランピング事業、フレキシブルオフィス事業、ケータリング事業に取り組もうとする企業が多い。
インターネットで手に入るような一般的な情報をまとめただけの計画書では、審査委員の評価を得ることはできないだろう。他社にはない独自色を盛り込んで差別化を図りたい。
例えば、フレキシブルオフィスの事業計画に、どこの地域にもあるような一般的なコワーキングスペースやカフェ、長期滞在用の客室の情報を入れただけでは独自色を出すことはできない。
ITエンジニアと地元の工芸品作家や美術家などを結びつけて地域の発信拠点にしたり、海外発信できる常設スタジオを導入したりするなどユニークな視点を盛り込んで審査員の目に止まりやすいものにすることをお勧めする。
14、資料の分かりやすさを工夫する
内容の優れた計画書であっても、分かりにくいものは良い評価を得にくい。資料作成する前に、章立て(章、節、項)をしっかりと組み立てておくと、資料のボリュームが増えても分かりやすい資料となる。
ワードのデザインテンプレートで、フォントサイズや行間、タイトル色が自動的にレイアウトされたものを選ぶと読みやすくなる。図表もテンプレートを使うと第三者が理解しやすいものになる。
弊社ホームページで、補助金採択率の高い事業計画書を作成するためのチェックリストをお配りしている。
ご興味ある方はダウンロードしてほしい(https://alfa-consulting.co.jp/)。
(アルファコンサルティング代表取締役)