【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン 513】新型肺炎に打ち勝つ戦略3 アルファコンサルティング代表取締役 青木康弘

  • 2020年4月6日

 前回に引き続き、新型肺炎に打ち勝ち、終息後にさらなる発展を遂げるためのステップを紹介しよう。新型肺炎の流行により観光業は大きな打撃を受けているが、こういう時だからこそ意気消沈することなく、経営改善に向けた取り組みを着実に実行していきたい。流行はいずれ終息する。良いスタートダッシュが切れるよう前向きに準備したい。

 5、マニュアル策定・教育研修の実施

 宿泊者数の大幅減少に伴い、少人数で施設運営を行う必要に迫られている。このような時に有効なのがマルチジョブである。1人のスタッフが複数部門を掛け持ちできれば、シフトに入れるスタッフは少人数で済む。終息後の生産性向上につながるので今のうちから取り組もう。

 また、スタッフを自宅待機ばかりさせるのではなく、雇用調整助成金を活用して教育訓練することをお勧めする。支給基準を満たす研修を行った場合には補助金が加算されるからだ。

 研修テーマは、ウェブマーケティングやコーチング、語学、リーダーシップ能力開発等が良いだろう。接客研修やモラル向上研修、管理職研修等は対象とならないので注意したい。線引きが難しいところがあるので、研修プランを作ったら最寄りの労働局へ事前に相談してほしい。

 幸いにして政府により制度拡充され、中小企業の場合、休業手当の10分の9まで助成金が出る見通しとなっている。人件費負担を苦に解雇するのではなく、トレーニングの好機と捉え、何とか雇用維持に努めたい。終息して通常営業に戻った時に、再び人手不足に悩むことになるからだ。

 6、無駄な業務の洗い出し

 無駄な業務の多い施設は、低稼働の時も業務量が減りにくい。売り上げが激減したにも関わらず、1日の出勤人数が売り上げ減少幅ほど減らないのであれば、業務効率に問題がないか確認しよう。

 調べ方は簡単だ。部署別、時間帯別の業務内容、成果物を作業レベルで書き出すのである。そうすると全く利用されていない報告書作成に時間を取られていたり、複数の部署で類似した作業をしていたりという問題を発見することができる。

 繁忙期だと業務の無駄を指摘しても現場スタッフに聞き入れてもらいにくい。今のうちに問題点を洗い出して業務内容や進め方を見直すよう指示することをお勧めする。

 (アルファコンサルティング代表取締役)

 
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