【観国之光 360】日本遺産 コロナ後見据え活用を 本社論説委員 内井高弘


観光誘客策と期待される日本遺産。有効活用ができないか(富山県高岡市、写真と本文は関係ありません)

 「日本遺産の日」というのがある。「にほん」(2)、いさん(13)ということで2月13日がそれに当たる。文化庁と日本遺産連盟は19年12月13日の「共同宣言」で、2月13日を日本遺産の日とすることをうたった。「国民の理解と関心を高め、各地における取り組みのより一層の充実を図る」というのが趣旨だ。

 2月13日には文化庁主催による記念シンポジウムがオンラインで行われ、トークセッションや2015年度に日本遺産認定の「丹波篠山デカンショ節~民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶~」(兵庫県丹波篠山市)が実演された。

 日本遺産は、各地に点在する有形・無形の文化財をストーリーとしてまとめ観光振興に生かそうと、同庁が15年度から地域を認定。現在その数は104件に上っている。

 認定された地域からは「集客の目玉になり、地域の活性化につながる」と歓迎の声もあったが、いまひとつ盛り上がりに欠けるようだ。「ストーリーというか、文化財が地味で、観光客にあまり響かない。地域住民の理解と参画も欠かせないが、認知度不足もあって」と、ある地域の担当者はため息を漏らす。

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